比企ライフネット 話題のこーなー

 

   ● 2002年4月6日 記    *写真はすべてクリックすると拡大できます。

  小川町仙元山麓に咲く カタクリ
  交通 :小川町駅より小川パークヒル行き川越観光バス、伝統工芸会館前下車、徒歩約5分。
  所在地 :埼玉県比企郡小川町小川下小川

 


  
西光寺境内 カタクリの里
                                        
  
3月下旬から4月上旬にかけて、仙元山麓北東の斜面では、
  葉が茂る前の日当たりの良い雑木林一帯に、紅紫色(こうし
  しょく)のカタクリの花が可憐に咲き乱れます。毎年3月の
  最終日曜日には「カタクリ祭」も開催されています。
  (2002年3月19日撮影)


  ● 白い花びらのカタクリ

    カタクリの花はふつう紅紫色ですが、ごく稀に下の写真のような白い花に出会うことがあり
    ます。これは色素が抜ける突然変異によるもので、ここ西光寺境内では毎年何本かお目
    にかかることができます。ほかに、黄色い花びらのキバナカタクリというのもあるそうですが、
    残念なことに、この付近では見かける例はないようです。

  ● ギフチョウの恋とカタクリ

    春に羽化するギフチョウ(アゲハチョウ科)は、紫色の花を好む習性があります。もちろん、
    カタクリの蜜も彼らの大好物。でも両者の出会いの時は、実はとても短いのです。カタクリ
    の花の寿命は10日弱。ギフチョウの成虫の寿命はおよそ2週間。しかも、雄の方が1週間
    ほど早く羽化するので、カタクリの花園で雌と一緒にデートできるのは、本当にわずかの間
    しかないことになりますね。カタクリとギフチョウの組み合わせはお決まりの構図なのです
    が、あいにく私は、まだ一度も目にしたことがありません。

      参考図書 : 松本克臣著 『ヤマケイポケットガイド9 チョウ・ガ』 (山と渓谷社 刊)
             (松本先生には、自然写真家としての著書がたくさんあります。ご出身は埼玉県です。)


 

  カタクリと
  オオムラサキの林

                        

 西光寺に連なるクヌギや栗の林の中にも、カタクリ
 の見事な群生が見られます。(2002年3月21日撮影) 

 お願い・・・こちらの林も私有地です。柵は張られていませんので、
       踏み荒らさないよう注意して散策して下さい。
 


  ● 国蝶オオムラサキ

    オオムラサキ(タテハチョウ科)の成虫は、カブトムシと同じようにクヌギなどの樹液を好み 
    ます。夏に羽化するので直接カタクリとの縁はないのですが、生息環境は共通しています。
    どちらも繁殖保護には雑木林の管理が大切で、地元コミュニティ倶楽部の皆さんの力で
    昔のままの環境が守られています。6月下旬から7月上旬の間に同倶楽部主催の放蝶会
    も催されます(放蝶会についての話題はこちら )。林の中には世界の蝶の標本を集めた
    展示館もあり、無料で見学できます。

      参考図書 : 松本克臣著 『ヤマケイポケットガイド9 チョウ・ガ』 (山と渓谷社 刊)

  ● カタクリについて 

    生態 ユリ科の球根性多年草で、日本各地の山林に自生。 春、ほかの草や樹木の葉が
       生い茂る前に、2か月弱の間だけ地上に姿を現し、花を咲かせ種を落とす。種が育ち
       花を咲かせるようになるまで7〜8年はかかると言われる。花は1株につき1輪。夜間
       や雨の日、花びらは下向きに閉じてしまう。ふつう、花をつけた翌年は開花を休む。
       開発や乱獲のため、近年その群生地は減りつつある(結実後の姿はこちら[1][2])。
  
  古名 かたかご(傾籠、堅香子)。花の姿が傾けた籠を想わせることから。
    花言葉 「初恋」「さびしさに耐える」
    利用 今はほとんど利用されないが、本物の片栗粉がりん茎から作られることで知られる。
       また、花も含め全草を山菜として利用した時代もあった。

    * 群生地が減りつつある現在では、種を絶やしてしまわないように大切にしたい花ですね。

  ● 関連サイトのご案内 『槻川散策マップ』

      参考図書 : 水野仲彦 著 『ヤマケイポケットガイド6 山菜・木の実』 (山と渓谷社 刊)
              『関東周辺 四季の花巡り』 (昭文社 刊)・・・※本書で小川町は紹介されていません。


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