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● 2002年7月21日 記 (同年9月16日追補) 

小川町
下里ささら獅子舞

* 小川町指定無形文化財  主催:下里ささら獅子舞保存会
←大聖寺
(クリックで拡大) (埼玉県比企郡小川町下里 八宮神社と大聖寺にて 2002年7月21日撮影)

7月21日(日)、小川町下里の八宮神社と大聖寺において奉納された「ささら獅子舞」のようすです。下里の獅子舞の歴史は古く、かんばつや疫病を追い払うため、享保年間(1716〜36年)に始められたと伝えられています。埼玉県には250を越える獅子舞の伝承があり、その数は全国でも特に多いと言われています。
小川町では唯一、このささら獅子舞が地元小中学校の生徒さんとOBの方々により受け継がれています。
(例年、7月15日に近い日曜日に奉納されています。八宮神社は毎年、大聖寺は八坂神社との隔年です。)

 問合せ先 : 小川町教育委員会社会教育課(0493-72-1221 内線292)
 参考図書 : 『小川町の歴史 別編 民俗編』 (2001年3月 小川町編集・発行)

3匹の獅子が太鼓をたたきながら舞い踊ります。
左は女獅子(メジシ)、
右が大頭(ダイガシラ、大獅子)です。

(八宮神社にて)

太鼓は古い物では、200年以上も補修を繰り返しながら使われているものもあるそうです。
手前から、中頭(チュウガシラ、中獅子)、女獅子、大頭。

(八宮神社にて)

獅子舞を先導する仲立ち(ナカダチ)役の少年。
右手に軍配、左手には五色の幣束を持ちます。

(八宮神社にて)

獅子舞を習い始めるのは小学校3年生から。5年生になると、実際に獅子舞を舞うことができるようになるそうです。写真は中頭。

(大聖寺にて)

花笠役の少女(ささらっこ)。花笠は4人でささらを奏でながら獅子舞の周りを囲みます。囲みの内側は「結界」、すなわち神聖な世界を表し、魔物は入ることができません。

(大聖寺にて)

大切な楽器、ささらについて (ささらの拡大写真は こちら
ささらは「岡崎」、「ジャッチャコ」とも呼ばれ、真竹の先がほうきのように細かく割いてあります。昔は家事などでタワシとして使われていました。左手の刻み目を入れた竹とこすり合わせて奏でますが、このことには場を清めるという意味が込められているそうです。ささら獅子舞では、もっとも大切な楽器です。

関連ホームページのご案内
「獅子舞の研究」 (リンク了解済)
清水秀晶先生(2002年現在小川町立東中学校)運営の、埼玉県内の獅子舞研究に関するサイトです。先生は今年の下里ささら獅子舞を詳細に取材されていて、各ページでは道具や楽器、練習風景などの写真もわかりやすい説明付きで紹介されています。ぜひご覧になってください。

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この記事の更新履歴

2003.06.17 写真サイズとレイアウトを変更。ささらの拡大写真追加。
2002.09.28 タイトルに大聖寺の写真を追加。
2002.09.21 先行記事を追補し正式UP。
2002.07.21 トップページに先行UP。