比企ライフネット 話題のこーなー

 
● 2003年5月18日 記 (埼玉県比企郡嵐山町、小川町より)

東武東上線 複線化工事進む

−武蔵嵐山〜信号所予定地間に残る煉瓦橋を訪ねて−
※この記事では橋台、橋脚の外壁に煉瓦部材を用いている橋梁を「煉瓦橋」と呼ぶことにしました。

都心と比企・大里地方とを結ぶ東武鉄道東上線の輸送力増強工事が、武蔵嵐山と小川町との間
7.0kmの区間で進んでいます。内容は、武蔵嵐山から3.0kmの地点までを複線化するもので、去年
秋から準備が始まり、今年の春先からは本格的に用地の造成が行われています。完成は平成16
(2004)年度中の予定です(現場の貼り出しによると工事期間は2004年9月末日まで)。
大手民鉄で1駅間の距離が7.0km台に及ぶ例は極めて少なく、かつ武蔵嵐山〜小川町間のように
全区間単線で電車のすれ違いができないというケースは稀でした(この駅間距離は、東上線内でも
今日異例の長さです)。
複線化により、現在武蔵嵐山で降り返している電車の運転区間を小川町まで延長することができ、
平日の夕方ラッシュ時でさえ池袋で24分も待つことのある小川町行き急行電車の多くが、12〜15
分間隔で運転されるようになることが期待できます。

なお、2004年3月には関越自動車道の東松山IC〜花園IC間に新しく「嵐山小川IC」も完成します。
この年は鉄道、自動車とも、比企への交通の便が一層高まりそうな気配です。

次ページへ >>
東上線の現役煉瓦橋について  東上線命名の由来について  おすすめ関連サイトのご案内

*
*

写真はすべてクリックで拡大できます。
()内のkmは武蔵嵐山からのおおよその距離、方向はカメラを向けた方向です。撮影は3月上旬と5月上旬の2期に分けて行いました。

1) 始発電車留置中の、武蔵嵐山駅の引上げ線
  (0.3km/上り方向/3月撮影)

乗務員用の乗降台が仮設されています。
複線化後、この引上げ線は上り本線として使用されるため、同駅始発はすべて運転区間を延長し、小川町始発になる見込みです。

2) 武蔵嵐山の下り方にある踏切
 
 (0.2km/上り方向/3月撮影)

2001(平成13)年8月以来休止状態。電車留置中はご覧の通り塞がれてしまうためです。

3) 296号線と交差する踏切
 
 (0.4km/上り方向/3月撮影)

すでに引上げ線を延長する形で線路が敷設されています。
(車止めに何となく違和感が???)

4) 3)と同じ踏切
 
 (0.4km/上り方向/3月撮影)

5月中旬の時点でも線路の敷設はここまでです。

5) 3)と同じ踏切
  
0.4km/下り方向/3月撮影)

ここから約400メートル小川町寄りの地点まで、現本線は下り線になるようです。

6) 志賀小学校近くの跨線橋から
  
(1.0km/上り方向/5月撮影)

写真左側が志賀小学校のグラウンドです。この付近からさらに1キロほど小川町寄りの地点まで、現本線は上り線になるようです。

7) 6両編成の回送電車
  (
1.0km/下り方向/3月撮影)

小川町から終点寄居までの区間は、8〜10両編成の電車だと輸送力過剰になります。そのため4〜6両編成の電車が降り返し運転で接続しています(土曜・休日は一部直通)。車両基地が森林公園にある関係で時々このような回送電車が運転されるのですが、単線のため営業電車増発の障害になっているのが現状です。また新車などの搬入も寄居から秩父鉄道経由で行われるという事情もあって、複線化の必要が迫られていたわけです。写真は、6)と同じ地点の反対方向を見たところです。

8) 7)と同じ地点の2か月後の様子
  (
1.0km/下り方向/5月撮影

複線化用地の造成と並行して、隣接する耕地では農道をずらすための盛土工事が進んでいます。現場はすでに関係者以外立入禁止になっています。

9) 珍しい煉瓦橋(1の1)
  (
1.0km/上り方向/3月撮影)

8)の写真左手の坂道を下りると、水路を跨ぐこの小さな煉瓦橋の脇に出ます。鉄筋コンクリート製の橋台が全盛の今日、改めて眺めると実にクラシックな趣ある工法に思えます。この付近には1923(大正12)年11月の、武蔵松山(現、東松山)〜小川町間延伸開業当時の煉瓦橋がいくつか残っているそうなので、これもその一つだと思われます。なお、この区間の開業2か月前の9月1日には、関東大震災がありました。
この写真は、付近が立入禁止になる前に撮影しました。

10) 珍しい煉瓦橋(1の2)
  (
1.0km/上り方向/5月撮影)

9)の煉瓦橋の反対側。線路と枕木が見えます。

11) 造成工事の様子
  (
1.3km/上り方向/5月撮影)

農道の踏切の中から見たところです。小さな踏切ですが、警報機も遮断機もあります。工事用車両のための踏切も脇に設けられていました。

12) 造成工事の様子
  (1.3km/
下り方向/5月撮影)

11)の地点の反対方向。

13) 造成工事の様子
  (1.7km/
上り方向/5月撮影)

12)の地点より約400メートル小川町寄りの現場です。

14) 造成工事の様子
  (2.0km/上り方向/5月撮影)

13)の地点より約300メートル小川町寄りの現場。これから手前の用地で盛土工事が行われるのでしょう。予め架線柱を補強したうえで工事が進められているのが分かります。

次ページへ >>
東上線の現役煉瓦橋について  東上線命名の由来について  おすすめ関連サイトのご案内

バックナンバーを見る

HOME  上へ↑