ホワイトバランス |
・撮影時指定(オートも含む)
・グレー点設定(予めグレーチャート等を写し込み使用)
・強制設定(太陽光、曇天、日陰、昼光色・昼白色・白色蛍光灯、白熱灯、フラッシュ) |
オートおよび微調整機能なし |
トーンカーブ |
輝度調整のみ可(ポイントセット最大16点まで、リセットボタンあり) |
R、G、B各チャンネル別の調整機能なし
カメラ本体へのカスタム設定機能なし |
ヒストグラム表示 |
輝度およびR、G、B各チャンネル別に表示可 |
トーンカーブ調整画面への同時表示機能なし
レベル調整機能なし |
増減感 |
−3〜+3まで、1/6ステップごとに微調整可
注:レベル調整とは原理が異なる |
コントラスト |
−3〜+3まで、1ステップごとに調整可(最弱、弱、やや弱、標準、やや強、強、最強)
注:*istDの調整機能は弱、標準、強の3種のみ |
R、G、B各チャンネル別の調整機能なし |
彩度 |
同上 |
シャープネス |
同上 |
暗部ノイズリダクション |
自動的に実行 |
任意実行および微調整機能なし |
色合い(色相) |
調整機能なし |
カラーモード、カラー
マトリックス等の選択 |
該当機能なし |
調整値保存・呼出し |
各調整機能で設定した現像処理条件を調整値ファイル化し、保存・呼出し可 |
保存形式 |
Exif-JPEG(スーパーファイン相当)、Exif-TIFF8bit、Exif-TIFF16bit |
調整値ファイルを添付してのRAW再保存機能なし
RAW圧縮(可逆圧縮)保存機能なし |
色空間 |
sRGB、AdobeRGB |
複数画像処理
(バッチ処理) |
・元のファイル名+変換後の拡張子で保存
・連番ファイル名で保存
・一枚ずつ確認して保存
(同梱のブラウザーソフト「PENTAX PHOTO Browser
Version1.00」から画像選択可) |
その他 |
外部アプリケーションで画像を開くための登録機能なし |
〔コメント〕 |
*istDのコントラスト、彩度、シャープネスの各調整機能の設定値には「標準」がありますが、他社製品にあるような自動調整機能は備わっていません。JPEG(およびTIFF)で撮影する場合は「標準」のままでもほとんど問題なく撮影できますが、シーンや撮影意図に応じて積極的に切替えた方が、より満足できる結果が得られると思います。RAW現像なら撮影時より調整範囲が広く、かつステップも細かく設定できます。この点では他社の別売RAW現像ソフトより優れています(ホワイトバランス機能は別として)。
これら調整項目は銀塩(フィルム)カメラで撮影する際はまず意識する必要のなかったもので、デジタル撮影特有の要素と言えるでしょう。使いこなすにはある程度の経験が必要になりますが、これからノウハウを身に付けようと考えている人にとって、*istDは求めやすい入門機だと感じています(私見ですがマーケットに関して、写真学校等でのカリキュラムを初めて意識して企画された製品のような気がします)。 |