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2004年08月05日
さようなら、ブレッソン
今日の朝日新聞の夕刊を開いてハッとしました。
「仏人写真家・マグナム創立メンバー カルティエブレッソン氏死去」
○朝日新聞公式サイト
トップページ:http://www.asahi.com/
関連ページ:http://www.asahi.com/obituaries/update/0805/001.html (公開終了)
▽写真展のお知らせ(静岡市)
『何必館・京都現代美術館所蔵 アンリ・カルティエ=ブレッソン展』
会場:静岡県コンベンションアーツセンター グランシップ
期間:2004年10月9日(土)~24日(日)
※詳細は下記サイトをご参照ください。
○グランシップ公式サイト
トップページ:http://www.granship.or.jp/
関連ページ:http://www.granship.or.jp/gran_event/hcb/hcb.htm
8月3日、世界的な写真家のアンリ・カルティエブレッソンさんが、フランス南部の自宅で亡くなられたそうです。1908年パリ郊外の出身。95才でした。
日本では、52年の写真集『決定的瞬間』が非常に有名で、スナップショットによるルポルタージュフォトの分野では神格的といっても良いほどの、お手本とすべき存在でした。
巷で暮らす人々の何気ない仕草をストレートに捉えた作品がメインで、その点では純然とした記録写真と言えるのですが、その動きのとらえ方、背景や構図、光線を読む眼など寸分の隙もなく、どの作品もシャッターを切る間際まで、画面の隅々へ計算が行き届いているのです。
ブレッソンさんは47年、戦場写真家として功績を残したロバート・キャパらとともに、写真家集団マグナム・フォトを設立したことでも知られています。生粋の報道写真の指導者ですが、その作品が高い記録性を持ちながらも見事な造形美も持ち合せているのは、若いころに美術家を目指していたからでもあるのでしょうか。
私がブレッソンさんの偉大さを知ったのは高校生の頃でしたが、写真とはこのように撮ることができるものなのかと、作品が掲載された本を眺めては心酔したものでした。
世界中の大勢の人々に写真の可能性を教えてくださったブレッソンさんのご冥福を、心からお祈りいたします。
項目: 写真・カメラ
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