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2004年08月10日

ペンタックスの新レンズシリーズ

小川町にも本社部門の施設があるペンタックス(株)(本社、東京都板橋区)が今日発表したニュースによると、10月下旬に「デジタル撮影時の画質を高めた一眼レフカメラ用新レンズ『SMC PENTAX-D FA』シリーズ」の第1弾として、SMC PENTAX-D FA マクロ100mmF2.8と、同マクロ50mmF2.8を発売するということです(オープン価格)。

 ○ペンタックス公式サイト
  トップページ:http://www.pentax.co.jp/japan/index.php
  ニュースリリース:http://www.pentax.co.jp/japan/news/2004/200434.html

商品写真は、下記サイトの記事の方が大きなサイズで閲覧できます。

 ○PC Watch
  トップページ:http://pc.watch.impress.co.jp/index.htm
  関連記事「ペンタックス、デジタル一眼に対応したマクロレンズ2本」:
   http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0809/pentax.htm

現行(やがて旧型^^;)のマクロ100mmは私も愛用していますが、この新型の小型軽量ぶりには正直驚きました(注:フードは外せます)。

■全長が短いことの利点
現行のマクロ100mm(焦点距離)の全長が103.5mmなのに対し、新マクロ100mmは何と80.5mm!
同仕様の他社製品の全長が概ね95~130mmですから全長の短縮化ではトップレベルと言えます。

マクロレンズとは高倍率の接写に対応できるレンズの総称ですが、全長が長いと被写体に近寄ったとき、レンズ先端の影が画面に入るなどの不都合が生じてしまいます。
新マクロ100mmでは、最大接写時のレンズ先端と被写体との間隔(ワーキングディスタンス)が、13cmも確保できます。
現行製品より約2cm伸びるだけですが、接写ではこの差が非常に大きな差になることもあるわけです。

新マクロ50mmの方は、ワーキングディスタンスについては現行製品と大差ないですが、それでも小型化の努力は大いに認められるべきでしょう。

■デジタル画像の特性に最適化
デジカメの撮像素子(CCDなど)の表面には赤外線の悪影響やモアレの発生を軽減するフィルターが装着してあるのですが、フィルムと違って表面がピカピカしているので、逆光気味の光線だと撮影レンズとの間で乱反射を生じさせ、画像を不鮮明にしてしまう要因にもなっています。
レンズに直接光が当たらないよう手の平などで影をつくればかなり防げますが、困ったことに、このフィルターはシャッターを切った瞬間しか露出しませんから、試し撮りでもしない限り乱反射を予測することは難しいのです。
実は、私もたびたび泣かされています。
新シリーズではこのような乱反射に対し防止処置を強化。これまた嬉しいこだわりです。

■塩素系有機溶剤を海外も含むペンタックスグループで全廃(2003年10月)
ペンタックス(株)は今年5月、「環境報告書 2004」を初めて編集・発行し、その中で塩素系有機溶剤の全廃が2003年10月までに完了したことを報告しています。

 ○ペンタックス公式サイト
  「環境報告書 2004」ダウンロードページ:
   http://www.pentax.co.jp/japan/company/environment/report/2004.html

塩素系有機溶剤とは、トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンなどの総称で、主にレンズや金属部品の洗浄などに使われてきました。
この物質が2年前の8月、小川町角山の旧小川事業所(現、オプティカル・テクノロジーデパートメント)の土壌から基準の996倍もの高濃度で検出されたと報じられました。同じ物質は敷地内の地下水や近隣の井戸水からも検出されています。今のところ健康面での被害報告はありませんが、人体に対し発がん性があり、肝臓や腎臓を害するおそれもある危険な物質です。
この件に対して「環境報告書 2004」では16頁目に「OTD(オプティカル・テクノロジーデパートメント)の土壌改善対策」という見出しで触れていますが、対応については
「現在は応急対策工事を終えて恒久対策工事を行っており、ホームページにも掲載して社外に対応状況を公開しています」
と述べるにとどまっており、報告書としての形を成していない点は残念でした。
同社サイトで関連ページを探すことは非常に困難なので、私の方で下記ページにリンクをまとめました。どうぞご覧ください。

 ○関連ページ(常連読者の方にはお馴染みのページです):
   http://okumusashi-hiki.jp/main/topics/topics02/020819/

恒久対策工事の完了は2008(平成20)年5月末の予定とのことです。

なお、報告書では「社会との関わり」という章の一節、「地域コミュニケーション」の中の「地域行事への参加」の項で、小川町七夕まつり(モデル撮影会の後援)についても紹介しています(21頁目)。
小川町では土壌や地下水汚染の象徴になってしまったペンタックスですが、現在取り組んでいる環境対策を一層進め、地域の模範的な存在になって欲しいと、私は願っています。

項目: 写真・カメラ

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