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2005年08月15日

尼崎JR脱線事故について (その15)

事故調が指摘。運転士、緊急時の対応としても考えられない行動

 8月17日付「読売新聞」:緊急用予備ブレーキ2回…作動記録
 (△8月18日追加)

 8月14日付「神戸新聞」:
  予備ブレーキ2度使用 JR脱線 故障時のみ操作許可

尼崎JR脱線事故で、運転士(23)=死亡=が、事故現場のカーブと約70メートルオーバーランした伊丹駅でそれぞれ、通常ブレーキ故障時に使用される「直通予備ブレーキ」を操作していたことが、13日までの国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べで分かった。
〔中略〕直通予備ブレーキは、電車のモーターを発電機として作動させる「電気ブレーキ」と、圧縮空気を送り車輪やディスクをブレーキシューで締め付ける「空気ブレーキ」が故障した際などに限って使用が認められており、保安ブレーキとも呼ばれる。別のブレーキ管とタンクを用いて空気ブレーキをかける仕組みで、運転席の天井にあるスイッチを操作する。
事故調委で、事故車両から回収したモニター制御装置を解析したところ、事故直前に直通予備ブレーキが2回にわたり操作されていたことが判明。列車自動停止装置(ATS)の解析データと照合した結果、現場カーブ内と手前の停車駅伊丹駅構内の2地点と分かった。同駅では車掌用の非常ブレーキが操作された記録も残っていたという。
ATSのデータでは、運転士は制限速度(事故当時)70キロの現場カーブ(緩和曲線)に時速110数キロでノーブレーキのまま進入、約25メートル走行した地点で常用ブレーキをかけたものの、同じレバーを操作する非常ブレーキを自身が手動でかけた記録はなかった、とされる。
〔中略〕事故調委は、一連のブレーキ操作などが緊急時の対応としても考えられない行動と指摘。事故以前に、運転士の言動や体調に異変がなかったか、上司や同僚ら関係者から事情を聴くなど調査を進める。

 (上記8月14日付「神戸新聞」記事より)

事故調は今月末までに、「JR西脱線事故の中間報告」を公表するようです。
私としては、引続きコメントを控えたいと思います。

 8月1日付「朝日新聞」:JR西脱線事故の中間報告、今月末に公表 事故調

〔続く〕

 西日本旅客鉄道(株) JR西日本公式サイト
 国土交通省福知山線における列車脱線事故について
    同   :航空・鉄道事故調査委員会

 *通信社&新聞各紙 4月25日以降の関連記事リンク集*
 共同通信社ニュース特集・尼崎JR脱線事故
 「神戸新聞」特集・尼崎JR脱線事故
 「朝日新聞」ニュース特集 尼崎・列車脱線事故
 「読売新聞」特集 尼崎・脱線事故
 「  同  」:JR脱線事故 特集 関西発
 「毎日新聞」尼崎列車脱線特集

項目: 東武・JR

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