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2006年01月19日
一眼レフ? コンパクト? フィルム? デジタル? (その3)
*「一眼レフ? コンパクト? フィルム? デジタル?」<全3部作完結です。
(その1)デジタルカメラのこれから?/いつかは、フィルムも見直される…
(その2)フィルムカメラのこれから?/揺れる写真教育の現場
(その3)写真産業界のこれから?/どうなる? 写真文化振興の担い手
(続編1)これからの富士写真フイルム(株)
(続編2)これからのカメラ屋さん写真屋さん…店頭がRAWデータ現像所に?
写真産業界のこれから?
「朝日新聞」 :1月19日付記事 〔1月20日引用追加〕
コニカミノルタ、カメラ・写真フィルム事業から撤退
コニカミノルタホールディングスは19日、「サクラカラー」の名で知られた写真フィルムなどのフォト事業と「α(アルファ)」シリーズなどのカメラ事業から撤退すると発表した。デジタル一眼レフカメラ事業はソニーに譲渡するが、「ミノルタ」ブランドは消える。カメラのデジタル化の中で相次ぎ参入してきた家電メーカーなどとの競争に敗れたためだ。
〔中略〕
旧コニカは1873(明治6)年に「小西屋六兵衛店」として創業し、1940年に国産初のカラーフィルム「さくら天然色フィルム」を発売した。一方、旧ミノルタは1928(昭和3)年に「日独写真機商店」として創業した老舗(しにせ)カメラメーカー。両社は03年8月に経営統合した。
〔中略〕
老舗カメラメーカーの中では「勝ち組」とされるニコンも今月、フィルムカメラからの事実上の撤退を発表している。
コニカミノルタホールディングス(株) :1月19日付プレスリリース より
カメラ事業、フォト事業の終了と今後の計画について
しかし、歴史ある銀塩写真の市場は、世界的なデジタル化の進展により、その市場規模が急速に縮小しております。
そうした状況の中で、カメラ事業、フォト事業につきましては、近年、収益が悪化しており、大幅な事業構造改革を行うことが、今後のコニカミノルタの更なる成長のため急務となっておりました。昨年11月4日にその方向性を決定し、具体的な計画を検討してまいりましたが、以下の通りに決定致しましたのでお知らせいたします。
1.カメラ事業について
〔中略〕
2006年3月末にデジタル一眼レフカメラシステムの一部資産をソニーへ譲渡することなどで、本日ソニーと合意に達しました。
それに伴い、コニカミノルタグループにおける、フィルムカメラやデジタルカメラなどのカメラ事業については2006年3月31日をもって終了することと致しました。
ソニーは今後、「αマウントシステム」に準拠し、同システムと互換性を持つ、新たなデジタル一眼レフカメラの開発を加速し、今夏の発売を目指します。
また、これまでお使いいただいているコニカミノルタブランドおよびコニカブランド、ミノルタブランドのカメラ・レンズなどのアフターサービスは、ソニーに委託いたします。
2.フォト事業について
〔中略〕
カラーフィルム、カラーペーパーにつきましては、お客様のご要望に配慮し、段階的に品種の絞り込みを進め、06年度下期末までに生産を終了致します。
ミニラボについては、本年度末までに生産を終了しますが、メンテナンス・アフターサービスは、お客様にご迷惑のかからないように、ノーリツ鋼機株式会社等へ委託し、サービスを継続してまいります。
その創業の歴史をたどれば国内写真産業の黎明期まで遡る老舗中の老舗、コニカミノルタホールディングス(株)(以下、コニカミノルタ)も、本日1月19日、カメラ、フィルム市場からの撤退を発表しました。
昨年は京セラ(株)がカメラ市場から撤退し、今月11日には(株)ニコンもフィルムカメラ関連市場からの事実上の撤退を発表したばかりです。
コニカミノルタのデジタル一眼レフは今後ソニー(株)が引継ぐとのことですが、似たケースとして昨日1月18日、韓国のサムスン関連会社はペンタックス(株)製デジタル一眼レフのサムスンブランドでの発売開始を発表しています。
サムスンテックウィン(株) :1月18日付プレスリリース (韓国語)
デジタル一眼レフ「GX-1S」 製品紹介ページ
さらに、松下電器産業(株)もオリンパス(株)製デジタル一眼レフをベースにした新製品を予定しており、デジタルフォトテクノロジーの急速な進展で写真産業界は今、大きな再編の波に揺れ動いているようです。
どうなる? 写真文化振興の担い手
富士写真フイルム(株) :1月19日付お知らせ より
弊社の写真事業への取組みについて
弊社は1934年の創業以来、感光材料を中心とした事業を開始し、一般コンシューマーの皆様をはじめ、販売店様、写真卸売業様等、様々な方々のご支援とご愛顧を受けて今日まで写真事業を展開してまいりました。しかしながらここ数年の予想を上回る急速なデジタル化の進展により、フィルムを中心とした感光材料の需要が大幅に減少し、弊社をはじめ写真業界全体が厳しい市場環境に置かれているのは事実です。弊社もこのような市場変化に対応するため、大幅な構造改革を推進しております。
しかし、人間の喜びも悲しみも愛も感動も全てを表現する写真は、人間にとって無くてはならないものであり、長年のお客様のご愛顧にお応えするためにも、写真文化を守り育てることが弊社の使命であると考えております。その中でも銀塩写真は、その優れた表現力・長期保存性・低廉な価格・取扱いの手軽さと現像プリントインフラが整備されている点等でデジタルに勝る優位さもあり、写真の原点とも言えるものです。
弊社はそのような銀塩写真を中心とした感材写真事業を継続し、更なる写真文化の発展を目指すとともに、写真をご愛顧いただけるお客様、ご販売店様の支援を今後とも続けてまいる所存です。
ご存知のように富士写真フイルム(株)(以下、フジフイルム)は創業当時から、今のコニカミノルタにとって国内最強のライバル会社として、写真産業界をリードしてきた企業の1つです。そのフジフイルムが宿命的ライバルの業界撤退に応えるかのように、同じ1月19日付で発表したのが上記の声明(全文)です。
プロによる写真展開催も写真集出版も、アマチュア対象のフォトコンテストも、大勢の人に写真表現の機会を提供し写真文化の振興に貢献していこうとする事業には、実に多くの労力やお金が必要です。それら事業の情報交換を促す媒介役として、今までは主にカメラ雑誌や全国に点在する写真屋さんなどが大きな役割を果たしてきたと思います。そして、広告主として、商品生産者として、雑誌やお店の経済活動を支えてきたのがフィルムメーカーやカメラメーカー、写真用品メーカーなどからなる写真産業界でした。
フジフイルムの声明にも表れていますが、写真産業界は「写真文化を守り育て」「更なる写真文化の発展を目指す」ため、これまで一丸となって写真表現の機会づくりに多大な労力や資本を注いできました。ときにスポンサーとして、ときにプロデューサーとして、ときには自らが主催者となることもしばしばでした。その1つの大きな業界に再編の時期が訪れたということは、写真文化振興の仕組みやその担い手にも大きな交代の時期が訪れた、と言えそうです。
家電産業界は写真屋さんを見習えるのか? 〔以下、1月20日追記〕
大学時代はずっと、副都心にある某カメラチェーン店の支店でアルバイトをしてきました。夕方になると仕事帰りの常連さんたちが集まってきて、仕上がったばかりのプリントやスライドを批評し合ったり、撮影スポットやコンテストの情報交換をしたり。そう大きな店舗ではありませんでしたが、店員さんや私も交えて賑やかなひと時を過ごしたものです。
店員さんには支店間で定期的な異動がありました。そのため常連さんには、どの支店へ行っても顔見知りの店員さんに会えるという安心感があったようです。値段より「自分が撮る写真を良く分かってくれている人からのアドバイスで買う物を選びたい」。それが常連さんたちの希望だったのだと思います。
お店にはまた、フリーのフォトグラファーの方も出入りしていて、ときどき出張撮影のアシスタントに借り出されることもありまた。いつも会うたび「頑張れよ」と声をかけてくださったのは、当時私が通っていた母校の大先輩だったからでもあります。
その私も今はフリーのフォトグラファー(一応?)として、やはり母校の同じ出身学科の大先輩が経営する、近隣のスタジオ兼写真屋さんに出入りする1員になりました。
地域の方々の家族の歴史、さまざまな人生の節目や学校行事などの撮影を長年続けて来られただけに、お店と写真好きな常連さんたちとの絆の太さは、チェーン店とはとても比べられないほどです。店主である私の大先輩も、お客さんからコンテストに応募する作品の相談を受けたり、無料ギャラリーを併設して地元写真クラブの定例写真展などのお世話をしたり、お祭りの役員を引き受けたり、そうした地域との絆を大切にされてきました。役場が発行する広報や記念出版物の制作にも貢献しています。
私は、カメラ屋さんや写真屋さんというのは、ただ物を流通するだけではなく、地域社会の文化や人の交流拠点として大事な役割を担ってきた存在だと思っています。それは、決してお金に代えることのできない共有財産の創造だったのではないでしょうか。
今、かつて私がアルバイトをしたチェーン店もその同業者も、年々支店網の縮小を余儀なくされています。近年著しい写真のデジタル化は、カメラ屋さんや写真屋さんから、急速に家電量販店へと客足を奪いました。
その家電量販店が、写真屋さんから「地域社会の文化や人の交流拠点」としての役割まで受け継いでいるかというと、残念ながら私はその疑問に答えることができません。ただ、そのまま比べるには無理もありますが、デジタルカメラよりずっと長い販売実績があるはずのビデオカメラの例に当てはめて見る限り、「否」という答えしか浮かんできません。
もし家電産業界が、デジタルカメラをビデオカメラより簡便な、付加価値の低い商品、ビデオカメラやケータイでも代用できうる商品、という程度にしか捉えていないなら、それは“大変な誤算”だと言うべきかも知れません。
ネット社会に希望が見出せるなら
今の、特に若い世代の写真好きな人たちの中には、写真を現像してもらいに写真屋さんへ通った経験がほとんどないデジカメユーザーも増えていると思います。また、「以前はそうだったけど今はほとんど通わなくなった」という人も。私もプライベートでは同様です。それだけに思いも複雑です。
ひとつ希望が見出せるなら、インターネットの普及に伴いブログや画像掲示板などのWEBツールがほとんど無料で手軽に利用できるようになり、子どもでも自分のケータイで撮った写真をその場で簡単にネット公開できる時代になったということが挙げられるでしょう。私たちが日常生活の中で写真によるコミュニケーション能力を養う機会は、コンテストや展覧会くらいしか写真表現の機会が得られなかった頃に比べ、今の方がずっと恵まれていると言えそうです。
しかし、それはあくまでバーチャルなコミュニケーションの場であって、多くは相手の顔も居場所も定かでない、お互いに匿名性の高いものだという点が気がかりです。そのことからも、思わぬネット上のトラブルに巻き込まれる危険性は、誰の身にだってあるのです(1月11日付記事もご参照ください)。
そして、そのようなコミュニケーションを中心になってお膳立てしているのは、「地域社会の文化や人の交流拠点」の役割を担ってきた写真屋さんでもなく、その主要取引先として長年にわたるノウハウを蓄積してきた写真産業界でもなく、今まさに企業買収に関わる株価操作の不正疑惑で世間を騒がせている某IT企業や、同じように企業買収に頼る経営手法で急成長を見せているその同業者なのです。
写真とは何か? どのような表現が可能なのか?
そうした問いへの新たな基準を、
デジタルフォトテクノロジーの進展は確かに示しました。
けれどもその答えは、これからもまだまだ迷走を続けるでしょう。
時代の転換期は始まったばかり。
そんなことを実感させられるニュースが相次ぐ、2006年の始まりです。
〔2月4日追記〕
これからの「写真文化振興の担い手」について、私がここで書き記した問いかけに応じるかのような声明を、業界の一員である(株)ニコンが2月3日に発表しました。詳しくは2月4日付記事をご覧ください。
〔追記文、終わり〕
*「一眼レフ? コンパクト? フィルム? デジタル?」<全3部作完結です。
(その1)デジタルカメラのこれから?/いつかは、フィルムも見直される…
(その2)フィルムカメラのこれから?/揺れる写真教育の現場
(その3)写真産業界のこれから?/どうなる? 写真文化振興の担い手
(続編1)これからの富士写真フイルム(株)
(続編2)これからのカメラ屋さん写真屋さん…店頭がRAWデータ現像所に?
*トラックバック先へのリンク
No Blog,No Life!:2006年1月20日付記事
ワイフの手作りキャップ^^V
小川町の木工芸家にして生粋のブロガー、soroさんのブログです。
「1950年代に、最初に手に入れたカメラが、蛇腹式の『セミ・ミノルタP』で、
その次に購入したのが『コニカⅠ』だった」というsoroさん。
私は昔の『minolta』や『KONIKA』のロゴが好きでした。
BCNランキング:2006年1月20日付売れ筋速報
再編進むデジカメ業界、何がコニカミノルタを撤退に追い込んだのか?
IT産業に関する新聞・雑誌・書籍の発行をしている(株)BCNのサイト。
記事中では同社集計による「昨年1年間の販売台数シェア推移」や、同じく
「レンズ交換式一眼レフの販売台数シェア推移」などのグラフ資料も公開。
各メーカーが置かれた立場をリアルに映し出しているようです。
項目: 写真・カメラ
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» ショック!!コニカミノルタ社 カメラ事業からの撤退 残念でな... from みみおの素晴らしきTOKYOライフ
先ほどニュースで、コニカミノルタがカメラ事業から撤退という非常に残念なニュースが飛び込んできました。僕は以前、ミノルタでちょっとしたアルバイトをしたことがありま... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年01月21日 07:55
» コニカミノルタ、写真部門から撤退へ from たーしーの書きたい放題
1/19,20の各紙報道によると、コニカミノルタが2006年3月末にカメラ事業・写真現像事業から撤退し、2007年6月末にはフィルム・印画紙事業からも撤退する... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年02月02日 10:30
コメント
お久しぶりです.
体調のほうは如何ですか?こちらは,下の子が水疱瘡で…家で元気にしてます(T_T)
さて,カメラのほうですが,コニカミノルタも撤退するみたいじゃないですか?デジタルの一眼もコンパクトに喰われてしまうんでしょうか?
この前,ある人に高級機の一眼デジカメのくせにモニタしながら撮影できないの?なんて質問されました.
Na@じゃないですよ.あしからず.(^^)
きちんと理由は答えられませんでした.ミラーアップしたままだとCCDにごみが付くって適当に答えましたが,ごみが付くならフォーカルプレーンとかのシャッター幕が開きっぱなしになるからですよね.
本当はその他に理由があるんでしょうね.
---
確かにレンズ交換式でもファインダーだけに拘る必要もないし,モニタしながらの撮影もそれなりにシチュエーションによってはデジ一でも有用だと思い直しているところです.今までの固定観念にとらわれないものづくり.そこらへんが,今後のデジ一が一皮むけるヒントかなぁと思ったりして.
ではまた.
投稿者 Na@のだんな : 2006年01月20日 17:46
Na@のだんな さん:
初め別の記事へコメントいただきましたが、こちらへ移させていただきました。
> 体調のほうは如何ですか?こちらは,下の子が水疱瘡で…家で元気にしてます(T_T)
どうもありがとうございます(^_^)
18日に病院から最終検査結果が出て、「もう通院の必要もなし」とお墨付きももらえました。あとは体力をつけるのみ。「反応性リンパ節炎」でした。
半年近く、体が何かのウィルスとケンカしてたみたいです(どーりで疲れた)。
お子さん、人生の一大通過儀礼(?)ですね(^^;ゞ
> この前,ある人に高級機の一眼デジカメのくせにモニタしながら撮影できないの?なんて質問されました.
動画も撮れないの? なんて質問もありがちですよね。
コンパクトデジカメのものに比べ、ずーっと大きい一眼デジカメのイメージセンサーは電気を大食いします。モニタしながら撮影したり動画撮影したりするには、バッテリーの持ちや静電気によるごみ付き、熱によるノイズの発生、その他諸々、いろんな問題点を抱えているようです。
ぜんぶ解決できるのはさて、いつ頃のことでしょう???
ミラー等を含むレフレックス式光学ファインダーを備えた、本来の意味でのデジタル一眼レフカメラは、もはや必ずしもカメラの理想形ではなくなりつつあるように思えます。
ここ1、2年で値が大幅に下がり、ブームにもなりましたが、おそらくこれも一過性のものでしょう。メリットよりデメリットの方が次第に目立ってくると思います。
メーカーにとっても、中級機以上でよほど大きなシェアを獲得しない限り、商売としての旨味は乏しいようです。
普及機でも開発経費がかかるうえ、商品寿命も短く、交換レンズもセット売りの廉価版以外はなかなか売れません。レンズ沼(?)にはまってくれるユーザーはメーカーが望むほど多くないようです。やるだけ損なのかもしれません。
私も「固定観念にとらわれないものづくり」をメーカーに求めたいです。
今日は大寒。そちらの大雪はどうですか?
明日は関東の平野部でも雪の予報です。
投稿者 ヒロキ : 2006年01月20日 20:49
トラバ、ありがとうございました。(^-^)/
>「一眼レフ?コンパクト?フィルム?デジタル?」
><全3部作完結です。
いろいろと、インプットすることができました。感謝です。
>時代の転換期は始まったばかり。
そうなのですよね。この先どうなるのか、soroは
とても気になっています。
投稿者 soro^^ ~ : 2006年01月21日 19:59
soro さん:
soroさんのエントリーで
豊富なカメラ遍歴が徐々に明かされつつあるので、
私も興味津々、いよいよ目が離せません(笑)
> いろいろと、インプットすることができました。感謝です。
おそれいります。
これに懲りず、続編1、2までアップしてしまいました。
もうこのくらいで終わりだと思うのですが、さてはて?
投稿者 ヒロキ : 2006年01月22日 21:41
お久しぶりです。
写真関連の記事、全て拝見いたしました。
私はカメラのことについて殆ど分からないのですが…(コンパクトカメラ専門です)
コニカフィルムには、学生時代にだいぶお世話になりました。
(ある写真店で卒業までずっとアルバイトするきっかけになったのがコニカフィルムだったので…)
そいうことで、そのコニカフィルムがなくなると聞き、残念に思いました。
(「写真屋さんを拠点とした地域交流」について)
私がバイトしていた店でも、多くのお客さんとふれあう機会がありましたが、ある意味「写真を通じた交流」ができたような気がします。
デジタルカメラが主流になった現在では、自宅のパソコンで写真をプリントするか、あるいはプリントせずに画面だけで楽しみ人も多いことと思われます。(かくいう私も「プリントしない派」ですが…)
それに危機感を感じてか、デジタル写真のプリントを扱う写真屋さんも多くなっていますね。
「デジタルカメラを持っていてもパソコンには疎い。でも、撮った写真を綺麗にプリント・加工したい」という人は決して少なくないでしょう。
そのような人たちの需要に写真屋さんが応え、昔のような地域交流の拠点になるといいな…とも思いました。
投稿者 たーしー : 2006年02月02日 11:00
たーしーさん:
お久しぶりです。
たーしーさんも、学生時代は写真屋さんでアルバイトされていたんですね。
デジカメプリントは店頭にミニラボや端末を置く場所などが必要でしたが、最近はようやく、カードやディスクでの受注に対応した現像所とお店との営業網も広がってきた感じですね。
デジカメプリントが普及し始めた頃は、1枚プリントするだけでも基本料金が別途300~500円くらいかかった時期もありました。基本料金の内訳は私も良く知らないのですが、新規サービスの展開には避けられない経費だったのでしょうか? その割高感が、デジカメに乗り換えたお客さんを店頭から遠ざけてしまったような気がしないでもありません。
パソコン、と言うよりキーボードが何らかの理由で扱えない人は、どうしてもお店のサポートに頼らざるを得ないだろうと思います。そうしたお客さんのためにも、サービス熱心なお店と業者との協力関係がこれまで以上に必要になってくるのですが、採算性を理由に両者の関係が冷めてしまわないか、私はちょっと心配です。
銀塩方式のカラー印画紙は、ディスプレイやインクより広い範囲の色調を再現できるのです。感材メーカーもそれに合った独自の色空間(カラースペース)を策定し、ミニラボや現像所のオペレーティングシステムに採用すると共に、デジカメメーカーにも広く規格を公開すれば良いのに、と思います。せっかくの可能性を逃さないで欲しい、と言いたいところですが、どこに言えば良いのか?
最早それを実現できる企業は富士写真フイルム(株)しか残っていないはずなのですが、どうにも動きが見えず歯痒い限りです。
投稿者 ヒロキ : 2006年02月03日 17:38
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