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2004年12月28日

大木春雄写真展『里山に育む』 (1月18~30日、小川町立図書館)

大木春雄写真展『里山に育む』

12月22日付記事でお知らせしました、
『写真集・里山に育む -和紙の町・分校の日々-』 を出版された小川町ご出身の大木春雄さんから、同タイトルの写真展のご案内が届きました。
ぜひ、皆さまにもオリジナル作品に接していただきたいと思います。
私も今から楽しみです。

≪詳細≫

 【期間】2005年1月18日(火)13:00~1月30日(日)13:00
 【場所】小川町立図書館(地下 町民ギャラリー) 入場無料
    〒355-0328 埼玉県比企郡小川町大塚99-1 電話0493-72-5965
    東武東上線、JR八高線 小川町駅より徒歩約8分
 【時間】
   火・水・木曜日 10:00~18:00
   金曜日 12:00~19:00(12~3月の期間)
   土・日曜日 9:30~17:00
 【休館日】
   1月24日(毎週月曜日休館)、1月27日(第4木曜は館内整理日です)

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2004年12月22日

大木春雄さん、『写真集・里山に育む -和紙の町・分校の日々-』出版 (小川町)

『写真集・里山に育む』
-和紙の町・分校の日々-

大木 春雄(おおぎ はるお) 著
B5判変形・101頁
定価(本体3,800円+税)
ISBN4-8188-1744-9
2004年12月中旬発行
(株)日本経済評論社 刊
(表紙写真転載 版元了解済)

去年の春に休校となる前の、小川町の下里分校(町立小川小学校下里分校)に学ぶ子どもたちの姿をとらえた写真集が出版されました。

また、本書の出版にあわせて、同タイトルの写真展も小川町立図書館で開催されます。

12月28日付関連記事
  大木春雄写真展『里山に育む』(1月18~30日、小川町立図書館)

【著者のことば】(「埼玉新聞」12月22日付記事より)
(撮影を通して)先生や地域の人たちの子どもたちに対する思い、ほかでは見ることのできないものを垣間見ることができ、子どもたちの伸び伸びした明るさを納得した。
写真集を刊行できたのも南良和先生、学校や地域の人たちのご指導、ご支援のお陰です。
(管理人注:南 良和先生は、長瀞町にお住まいの写真家です。)

*関連ページ
 ○12月22日「埼玉新聞」
   03年休校の小川町・下里分校を撮影 大木さんが写真集出版
   (↑公開終了です)
 ○日本経済評論社本書紹介ページ(←本書の版元です)
 ○版元ドットコム本書紹介ページ(←書籍検索サイトです)

<管理人コメント>

今日、埼玉新聞のサイトで写真集出版の記事を見つけたとき、思わず心の中で「やったー!」と叫んでしまいました。この写真集の完成を、私もずっと心待ちにしていたからです。
私が大木さんと初めて出会ったのは、おととしの春。満開の桜を求め、小川町腰越の、槻川に掛かる矢岸橋の辺りを彷徨っていたときのこと。3月とは思えない暖かな日で、水遊びに夢中の子供たちを写す大木さんの姿がありました。以来、撮影中の大木さんには町のあらゆる場所で偶然お会いし、折に触れ今回の写真集の構想についてお話しを聞かせていただいてきたのです。

大木さんは、生まれも育ちも地元小川町です。アマチュア写真家で、生まれ故郷をこれほど丹念に、長い年月をかけて撮り続けるていらっしゃる方は、実は意外と少ないのです。大抵の人は、コンテスト入賞を狙い、話題性に富む被写体を次々と探すうち、どうしても遠出しがちになってしまうのでしょう。ですが、大木さんは違っていました。「作品として本にまとめられるような撮り方をしたい」と常々おっしゃられていて、身近なテーマに取り組む熱意に私も頭が下がる思いがしました。

本書に収録された97枚の作品は、すべてモノクロ写真。フィルム現像から紙焼き(プリント)まで、全部ご自宅の暗室で丹念に仕上げられたものです。私も経験がありますが、その労力は並大抵のものではありません。自家暗室でのモノクロ写真の表現の魅力は、私にとっては、写すべき光との対話にあるように思えます。季節や天候、時間、また自然光か人工光かで、現像やプリントを調整しないと思い通りの結果は得られません。生命にとっても、物にとっても、光は重要な意味を持ちますから、自分でそれを印画紙の上に定着させる行為には、写真表現の上で決して人任せにはできない要素が含まれているはずだと思えるのです。
以前大木さんにお会いしたとき見せていただいたプリントは、長らく暗室から遠ざかっていた私に、そんなことを思い出させてくれました。

もうひとつ、少し前になりますが、下里分校を題材にしたモノクロ写真の作品展がありましたので、あらためてご紹介します。

10月9日付関連記事
  大野ひろゆき写真展 『埼玉の分校』(10月5~31日、東京四ツ谷)

モノクロ写真というと、とかく「カラー写真ができる前の昔の写真=懐かしさの演出」と見られがちに思えるのですが、写真表現を取得する上で基本となる表現方法です。写真関係のクラブや学校に学ぶ多くの若い写真家たちが、今日も新鮮な視点でモノクロ作品を生み続けているのです。
写真家の大野さんの作品展も、そうした学生時代からのモノクロ写真を集大成したものです。
出展作品を中心とした写真集も出版されていますので、大木さんの写真集とあわせて、ぜひ一度ご覧いただければと思います。

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