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2006年12月18日

ペンタックスK10Dでスポーツを撮る

サッカー、バスケットボールの撮影に初挑戦!

先週から今週にかけて、卒業アルバム用に2つの高校の校内球技大会を撮影中です。種目はサッカーにバスケットボール。学年ごとの思い出のページに使う分なので枚数はそれほど要らないのですが、ここはぜひ、期末試験の後のリフレッシュした生徒さんたちの表情を、活き活きと撮りたいところです。

早速、中間報告です。K10Dが思いのほかスポーツ撮影にマッチすることが分かり、私はすっかり嬉しくなってしまいました。決め手はペンタックスご自慢の「11点オート」AF。被写体が画面のどこへ動いても11か所に配置した距離センサーで自動判別し、ピントを素早く合わせてくれるのです。
この種の撮影にこれまで用いてきたニコンD200も距離センサーを11か所に配置し、被写体が画面のどこへ動いても自動的に追いかけてくれるのですが、最初に必ず指定したセンサー位置で被写体をマークする必要がありました。そのため、一度ファインダーから被写体を逃すと初めから操作のし直しになり、撮影に集中しにくい場合もあったのです。

このK10Dと同様のオートフォーカスシステムは最近他社製品にも採用されましたが、縦線、横線どちらのパターンでも測距できるクロスセンサーを中央9か所に配置し対応しているのは、今のところペンタックス(及びサムスン)だけのようです。同社のデジタル一眼レフでは3年前の初代*istDから採用され、この夏のK100Dではかなり改良の跡を感じることができましたが、まだ動き回る被写体を的確に追えるレベルではありませんでした。それがK10Dでは見違えるほど完成度が高まっていたので、正直驚いてしまったのです。これには、高い安定性の得られる専用バッテリー化でシステム全体の動作が速くなったことが功を奏しているのでしょう。シャッターレリーズタイムラグの短縮も併せ、相乗効果が得られているようです。

使用レンズはシグマ製の、APO 70-300mm F4-5.6 DG MACROという店頭価格2万円台の望遠ズームがメインです。かなり安価ですが、なかなか良く写ります。フォーカス時はレンズ先端がフードごと回転しながら繰り出されるタイプで高速オートフォーカスには不利なのですが、それでもサッカーやバスケットボールならではのプレイヤーたちの複雑な動きを追えたのですから、K10Dの性能は大したものです。ただ、体育館内ではやや望遠過ぎて使いにくく、公式試合となるとストロボも禁止なので、来春発売予定の明るい高性能中望遠ズーム、SMC PENTAX-DA☆ 50-135mmF2.8ED [IF](仮称)を入手し、K10Dの本領がどこまで発揮できるか試してみたいと思っています。
なおK10Dのオートフォーカスシステムは、コントラストが低くても緻密な凹凸を持つ被写体が得意なようで、薄暗い裸電球の下でも正確にピントを合わせてくれます。カメラ雑誌のテスト記事などでよく用いられるチャートには見られないパターンですが、これは山肌や樹木などの風景、無地に近い動植物の模様や衣類など、実際に対象とされやすい被写体を想定した設計方針なのでしょう。

K10Dは撮影後のデータの内部処理も速く、高速タイプのSDメモリーカードとの組合せでカタログスペック以上の使いやすさが得られます。RAW撮影時の連続撮影コマ数は公称9コマですが、書き込みが速いため実際は12コマ連写でき(非圧縮のDNG形式の場合)、その後も約1秒間隔で撮影を続けられることが分かりました。D200と違って書き込み中の再生はできないものの、待たされても大体10秒以内なので不便を感じません。しかもカメラを構えたまま片手操作で拡大、スクロールもでき、素早く画面の細部をチェックできます。スポーツシーンだけでなく、広告撮影でクライアントさんやデザイナーさんと確認し合う際も相手をお待たせすることがありません。K100D以前のペンタックスデジタル一眼レフはこの点が不十分で仕事に使いずらかったのですが、K10Dなら十分現場に対応できると感じました。

K10Dでのスポーツ撮影は新鮮そのものでしたが、私の場合たまらない懐かしさも覚えました。高校時代、写真部(正しくは「光画部」といいました。言うまでもなく、某人気コメディ漫画のモデルです)に属していた私はアルバム委員も兼ね、当時愛用していたKMやMEsuperで体育祭や運動部の練習風景などをスナップしていたのです。
お世話になったフォトスタジオの社員さんからは「おかげで例年になく良いアルバムになりました」と褒めていただき(当時はまだ印刷費が高く、校内行事の撮影の多くは生徒のボランティアでした)、また母校へ遊びに来た部の先輩からも「俺らの代のとは出来が違う」と感心されました。さらに加えると、遠足のページ用に電車内で撮った担任の先生や級友たちのスナップが某鉄道趣味誌のフォトコンテストで特別賞を受賞し、憧れの有名カメラマンのHさんから組み写真の構成力を評価していただくという貴重な体験も得られました。進路指導で担任の先生から「吉川はこういう方面に進んだ方がいいよ」と助言を授かり、それがきっかけで志望校を決めたわけでもないのですが、紆余曲折を経た末そのままその通りになろうとは夢にも思っていませんでした。

あれから四半世紀、ペンタックスはますます進歩を遂げています。
誤解の無いようあえて書き添えますが、K10Dは決してノスタルジックなカメラではありません。
私もまた、一層精進するのみです。

「K10D体感&トークライブ」のレポートが、講師で写真家の谷口泉さんが主宰される「美写華写ブログ」(ペンタックス提供)にて連載中です。12月25日付記事によると、K10Dのレスポンスの速さの鍵はやはり、電源にあるようです。ご一読をおすすめします。

*お断わり

たいへん残念ですが、今回のスポーツシーンの作例は肖像権、著作権、ほか諸般の事情によりお見せすることができません。何とぞご了承ください。

項目: 写真・カメラ

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