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2006年12月31日

写真の今日まで(大晦日の夜に思ったこと)

音楽表現に関わっておられる方にお伺いします。
例えばピアノ。歴史のあるポピュラーな楽器ですが、世界中のメーカーが儲からなくなったからといって一斉に生産をやめたり、修理や調律をしてくれる業者がいなくなったりするような事態を、果して想像できるでしょうか? ピアニストにとって、代わりにキーボードか何か、ほかの楽器をこれからはお使いくださいと宣告されるようなものだと思うのですけど、もし本当にそのようなことになったらどうしますか?

美術表現に関わっておられる方にもお伺いします。
日本画や書画に欠かせない和紙。その代表的な原料である楮(こうぞ)の栽培や伐採があるとき突然、何らかの事情により国際条約で禁止されたとしたらどうでしょう?

写真表現に関わっている私たちにとってこの1年間は、決して大げさな話ではなく、そのような事態に等しい現実と向き合わされた1年でした。

「カメラ年鑑 2007」(日本カメラ社刊)が先ごろ出版され、書店で手に取った私は改めて思い知らされました。フィルムで写真を撮ることが当たり前だった時代は、2006年を最後に本当に終わってしまったんだな、と。この本は、日本国内の店頭で買うことのできるあらゆる写真用品を網羅したカタログで、カメラや交換レンズ類についてはほとんどすべての現行製品を知ることができるものです。あれほど身近な存在だった35mm判フィルムを使うカメラが、信じられないくらい激減してしまったことを、誌面は如実に物語っていました。
もちろん、新製品が全く無いわけでもないのですが、ごく安い手軽なものがほんの少しと、あとは趣味性の強い高価なもの、特殊な用途のものなどに種類は絞られてしまっています。

写真を専門に教える学校では、大掛かりな機材は借りられるものの、自前でレンズ交換のできる35mm判一眼レフカメラをそろえることが、半ば入学の際の必須条件になっていました。
私の学生時代は国内外にたくさんのメーカーがあり、誰もがみな思い思いに好きなカメラを選んで、課題作品の制作や実習に臨んだものです。
どのメーカーのどんなカメラを使うか、またどのフィルムをどう現像し、どんな印画紙にプリントするかといったことが、その人の作風や撮影の姿勢に物心両面で強く影響を与えていることが少なくなかったようです。

生産中止から間もないうちなら、まだ店頭に在庫があったり、中古市場に安くて程度の良いものが流通していることもあります。今はまだそうした余韻がいくらかは残っていますが、それも時間の問題。付属品の販売や修理、調整等、メーカーのアフターサービスもいずれは打ち切られてしまいます。
私の母校の今年度のカリキュラムを、公式サイトで調べてみました。デジタル写真に関する教科が以前に比べ目に留まるようになってきましたが、まだカリキュラム全体の体系の中に組み込まれるまでには至っていないようです。来年度もたぶん、大きな変化は見られないでしょう。

来春入学する学生の皆さんは、果たしてどんなカメラを探すのでしょう。また、学校の先生方はガイダンスでどのようなアドバイスをされるのでしょうか。
気がかりなのは機材だけではありません。フィルムや印画紙、現像薬品類も不自由なく調達できるか、そのことも気になります。何しろ私の学生時代でさえ、実習や課題の提出が近づくと、校内の売店はもちろん池袋や新宿の大きな店まで、それらが一時的にですが品切れになることもあったのですから。

誤解を招かないうちにお断りしておきますが、私が比較的早い段階からデジタルカメラでの撮影を始めたのは、決して将来を見越してそれが自分の仕事にプラスになるだろうと考えたからではありません。私が初めてデジタル一眼レフ、ニコンD1Hを購入したのは2001年夏の発売直後ですが、それはあくまで趣味に使うことが目的でした。当時はまだサラリーマンで、会社を辞めることなど夢にも思わず、業務で使う機会の増えたパソコンの勉強にもちょうど良いと考えたからでした。社会人になってからはすっかり写真から遠ざかっていたのですが、パソコンを覚えコンパクトデジカメでフィルム代や現像代を気にせず写真が撮れるようになったことから、忘れかけていた撮影の喜びをもう一度味わってみたくなったのです。

最近は、私がいただく撮影の仕事もデジタルカメラによるものがほとんどになりました。ですが、写真表現の手法としてそれを見た場合、戸惑いがないわけではありません。その発表形態がプリントでもスクリーンやディスプレイ上での再生でも、カメラが捕えることのできる色彩や明暗の諧調を、どの関連機材もまだ十分引き出せるレベルにまで技術的に達していないからです。

どのような分野でもそうですが、学習のプロセスというのは先生から生徒へ、先輩から後輩へと受け継がれながら発達し、伝統ある貴重な共有財産になっていくものだと思います。「伝統は壊されるためにある」という言葉もありますが、それは絶えず創造し続けられるものだという意味の裏返しでもあります。
写真の学習プロセスが今、必ずしも崩壊してしまったとは思いません。しかし2007年からはいよいよ、かつてないような混迷を極める時代に入っていくように、私には思えるのです。

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2006年12月27日

HOYAとペンタックスとの資本規模を越えたギブアンドテイク

HOYAペンタックスHDの狙いとは?

既報の通り、HOYAとペンタックスは2007年10月に経営統合し(12月21日付記事参照)、HOYAペンタックスHDとして新たなスタートを切ります。
合併時の企業規模のあまりの差から、HOYAがペンタックスのカメラ事業を救済するかのように報じる経済記者も少なくないようですが、これはどうも興味本位な見方のような気がします。記者会見でクローズアップされたペンタックスの内視鏡事業の将来性についても根拠は確かなものですが、経営統合の趣旨について投資家の納得と評価を得るための演出の意味も含まれていたのではないかと思われます。

元々一眼レフカメラ用交換レンズメーカーでもあるHOYA

光学材料メーカーであるHOYAの製品として私たちにいちばん馴染み深いのは、やはり眼鏡用レンズやコンタクトレンズでしょう。私の今かけている眼鏡のレンズも、実はHOYAのプラスティックレンズです。
しかしブランドは表に出ないものの、双眼鏡や一眼レフカメラ用交換レンズなどの光学部材の生産でも世界的に大きなシェアを占めてきたメーカーだということは、あまり一般には知られていません。材料としての光学ガラスや樹脂などの生産だけでなく、それらを加工した半製品、さらには受注先の要望次第で完成品にまで仕上げられるだけの工場設備を国内外に保有しているのです。また、主に輸出用ですが、HOYA自身が完成品を自社ブランドで販売してきた実績もあります。
マスコミが報じる会見記事によると、合併後の他のカメラメーカーへのガラス等の供給について質問はあったようですが、すでにHOYAグループが長年にわたり製造販売してきた交換レンズなどのカメラ関連製品の動向については、ほとんど話題に取り上げられませんでした。HOYAの事業内容を良く知らず、カメラメーカーであるペンタックスとの経営統合に違和感を覚える記者の方が多かったのでしょう。

レンズ工場運営のエキスパート

経済記者の記事というのはどうしても投資家向けに、企業の経営規模や事業の収益性、将来性ばかりが興味深く書きたてられるのですが、あらゆる製造業、中でも光学関連メーカーの経営の極意は、工場や倉庫のマネージメントにあると言って良いでしょう。
利益を得るには原材料をできる限り安く仕入れ、高度な技術で加工し、アイディアに富む付加価値の高い製品として流通させる。「錬金術」に例えたがる人もいるかと思いますが、レンズに関しては例えどころかほとんどそのものです。人造宝石より旨味のある商売かもしれません。
一例をご紹介しましょう。ペンタックスファンなら誰もが(私も)無視できない注目の製品。SMC PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited(PDFファイル、ペンタックス公式サイトより)というデジタル一眼レフ用交換レンズです。
「一眼レフ用AFレンズでは世界最薄・最軽量」とメーカーが謳うこのレンズ。使用される光学ガラスの量は小指の先ほどもないのですが、販売価格は量販店でも4万円以上と、なかなか良いお値段が付いています。

光学ガラスや樹脂の原料価格に変動はつきものです。安く仕入れられるときは先を見越し、時には思い切って多く仕入れることも必要でしょう。そして事業を素早く戦略的に展開するためにも、倉庫や工場には常にある程度のゆとりがなくてはなりません。事業展開が本決まりになってから原材料の確保や新工場の土地探しを始めるようでは、せっかくのビジネスチャンスを失うおそれもあるからです。
もうお気付きかと思いますが、前もって原材料を確保したり倉庫や工場にゆとりを設けたりすることは、製造業の経営上は必ずしも好ましいことではありません。家電や自動車など、製造するもののスケールが大きいほど、かつ商品寿命が短いほどリスクも高まり、マネージメントを誤ればメーカーにとってそれこそ命取りになります。
ところが都合の良いことに、カメラ用交換レンズというのはコンパクトでありながら付加価値が極めて高く、しかもカメラ本体に比べ商品寿命は気が遠くなるほど長いのです。そのため生産ノウハウを持つメーカーにとってはリスクの低い副業としてたいへん魅力的で、原材料や工場にゆとりのあるときはしばしば、クラシックカメラファン向けに旧式の交換レンズやカメラを復刻するような例も見られるほどです。HOYAグループにもそうした製品を企画販売する会社が以前からあり、カメラファンの間で好評を博しています。

ペンタックスはカメラメーカーですが、その前身は眼鏡用レンズメーカーでした。今のペンタックスの実質上の創業社長になる故、松本三郎さんも、叔父さんの経営するレンズ工場(ペンタックスの前身)で経営者に必要とされるマネージメント能力を徹底的に教え込まれた技術者でした。そこから育まれた企業風土にはきっと、HOYAとも相通じるものがあるはずです。
今回の報道で私も初めて知ったのですが、最近ペンタックスと交換レンズの開発で協業している光学メーカーのトキナーも、だいぶ前からHOYAグループの一員になっているそうです。HOYAが自社ブランドで輸出してきた交換レンズの多くは、トキナーブランドの交換レンズと光学系を同じくするものだったのです。
近年、一眼レフの多機能化、デジタル化が進むにつれ、カメラ本体と交換レンズとの間で交わされる情報の解読やイメージセンサーとのマッチングにはより高度なノウハウが必要になり、システムの規格を表面的に合わせるだけでは良い製品が開発しにくくなってきました。交換レンズ専業というビジネスが、以前よりリスキーな時代になったのです。そのような中でHOYAがK10Dの成功を収めたペンタックスを迎え入れることは、お互いにとって計り知れないメリットがあると言えるでしょう。

製造業は常に利益を求め、従来からの事業にとらわれ硬直することなく新しい事業にも弾力的に取り組んでいかなければ、いつかは社会から見放されてしまいます。しかしその一方で、ときに運営が不安定になりやすい製造現場を健全に維持していくためにも、長く続けられる副業とも柔軟に組み合わせるテクニックも併せ持っていなければならないのです。それは、投資家からは兎角無駄なことのように見られがちですが、有能な経営者ほどその価値の重さを十分理解しているものです(それより反対に、目先の利益にとらわれ無用な副業に溺れ、会社を潰してしまうような経営者が見抜けない素人投資家の、なんと多いことでしょう)。
HOYAとペンタックスとの経営統合により、両社の開発リソースや生産ラインが融合し、より魅力的で社会に貢献できる様々な製品が生み出されることに私は大きな期待を抱いています。記者会見で語られたことよりも、あるいは企業間で秘められている構想の方がはるかに多いに違いありません。その地道でしたたかな協力関係はある日突然出来上がったものではないし、会社の資本規模を越えてのギブアンドテイクがあって初めて成り立つものなのでしょうね。

*ご参考

HOYA(株) オプティクス事業部:
http://www.hoya-opticalworld.com/
同 沿革:
http://www.hoya-opticalworld.com/japan/company/co2.html
同 生産プロセス:
http://www.hoya-opticalworld.com/japan/PD/pd6_lens.html

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2006年12月24日

読者の皆さまへ 「みてみてぶろぐ」のテスト運用を始めました

*本日よりアスカネット「みてみてぶろぐ」のテスト運用を始めました。
 タイトルはすべて仮称です(テストなので未発表の画像はありません)。

 「むさしの散歩」:http://www.mitemiteblog.jp/sanpo/
 「むさしの里山人」:http://www.mitemiteblog.jp/satoyamajin/
 「関東甲信越写真の旅」:http://www.mitemiteblog.jp/trip/
 「比企の里だより」:http://www.mitemiteblog.jp/furusato/

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2006年12月21日

HOYAとペンタックス 2007年10月に経営統合し内視鏡等事業を強化

*取り急ぎお知らせいたします(どうしたことか、連日慌ただしいですね)。
 小川町にはペンタックス(株)オプティカル・テクノロジーデパートメント及び
 ペンタックスオプトテック(株)小川があり微細レンズ加工等を担っています。
 合併後はHOYAの主力工場として位置付けられることも考えられそうです。
 ホンダの低燃費エンジン工場進出といい、予想外の展開になってきました。

 ペンタックス(株):2006年12月21日付ニュース
  HOYA とペンタックスの経営統合に向けた基本合意について(PDF)

 「朝日新聞」:2006年12月22日付記事
  HOYAとペンタックス、来秋合併 総合光学メーカーに

 日経BP「Tech-On!」:2006年12月21日付記事
  【速報】HOYAとペンタックスが合併へ

 日経BP「Tech-On!」:2006年12月21日付記事
  【続報】「HOYAペンタックスHD」は医療を狙う、記者会見詳報

 Impress「デジカメWatch」:2006年12月21日付記事
  HOYAとペンタックス、経営統合に向け基本合意
  ~デジタルカメラは、ペンタックスのイメージング事業を維持

 Impress「デジカメWatch」:2006年12月21日付記事
  HOYAとペンタックス、合併に関する記者会見を開催

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2006年12月20日

ホンダが小川町ひばりが丘に新エンジン工場建設 2009年稼動予定

*取り急ぎお知らせいたします。
 11月13日付「ホンダ関連の工場候補地から滝ノ沢町有林は外れる見通し」
 もあわせてお読みください。

 本田技研工業(株):2006年12月19日付「Honda広報発表」
  2006年末記者会見 福井社長スピーチ骨子
  2006年年末社長記者会見映像

 「NIKKEI NET:クルマ」:2006年12月19日付記事
  ホンダ社長「2007年国内販売、新型車投入などでプラスに」

 「朝日新聞」:2006年12月21日付記事
  ホンダ 小川にエンジン工場

 「埼玉新聞」:2006年12月20日付記事
  ホンダ 小川町にも新工場 エンジン生産 「寄居」から分離
  ↑記事は12月26日(火)までネット公開されます。

 「毎日新聞」:2006年12月20日付記事
  ホンダ:小川町に新工場、09年稼働 低燃費車エンジン製造

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写真好きに朗報! アスカネットが「みてみてぶろぐ」を本日スタート

無料で安心、違法画像通報機能をポータルサイトに用意
ブログ内にも「利用規約」や「お問い合わせ」へのリンクを明示

(株)アスカネットが写真好きのための新サービス、みてみてぶろぐ(β版)の試験提供を本日スタートしました。同社は8月14日付記事でもご紹介した、1冊から手軽に作れる写真集「マイブック」のネット受注サービスなどを展開している企業です。

 アスカネット:2006年12月20日付ニュース
  魅せるブログ「みてみてぶろぐ(β版)」
  ~大型フォトビューワーなど、写真を見る・魅せるための充実の機能~

 アスカネット:2006年12月20日付ニュース
  写真をメインにした魅せるブログ『みてみてぶろぐ(β版)』を開始
  ~スライドショーやコメント付与機能など、写真閲覧の楽しみを提供~

 「デジカメWatch」:2006年12月20日付記事
  アスカネット、写真閲覧に特化したBlogサービス
  ~スライドショウやSNS機能を搭載

*本日よりアスカネット「みてみてぶろぐ」のテスト運用を始めました。
 タイトルはすべて仮称です(テストなので未発表の画像はありません)。

 「むさしの散歩」:http://www.mitemiteblog.jp/sanpo/
 「むさしの里山人」:http://www.mitemiteblog.jp/satoyamajin/
 「関東甲信越写真の旅」:http://www.mitemiteblog.jp/trip/
 「比企の里だより」:http://www.mitemiteblog.jp/furusato/

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2006年12月18日

ペンタックスK10Dで撮る名残を惜しむ里山の紅葉

暖冬のおかげで遅くまで残っていた紅葉

ペンタックスK10Dが届いた11月30日。どうにか地元の紅葉シーズンに間に合ったかと思いきや、仕事優先で撮影を先延ばししているうち、銀杏も楓も風に吹かれ、みんな散ってしまいました。
品薄で正月明けまでお預けの人からみれば何とも勿体ないバチ当たりな話しだと思い、もう少し南へ行けば少しは残ってるかな? と車を走らせていたら、お隣のときがわ町と、さらにそのお隣の越生町で見つけることができました。
先週末、比企や奥武蔵はお天気にも恵まれ、今年最後の秋の名残を惜しむハイカーで賑わいました。

 ↓クリックで原寸画像が開きます(3872×2592ピクセル、トリミングなし)。
   すべてアドビ「Photoshop Lightroom」ベータ4でRAW現像。

 画題:『弘法山妙見寺の大銀杏 1』
 埼玉県入間郡越生町成瀬にて 2006年12月15日撮影
 Lens:SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

 画題:『弘法山妙見寺の大銀杏 2』
 埼玉県入間郡越生町成瀬にて 2006年12月15日撮影
 Lens:SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

 画題:『弘法山妙見寺の大銀杏 3』
 埼玉県入間郡越生町成瀬にて 2006年12月15日撮影
 Lens:SMC PENTAX-DA 16-45mmF4ED AL

 画題:『弘法山妙見寺のもみじ 1』
 埼玉県入間郡越生町成瀬にて 2006年12月15日撮影
 Lens:SMC PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited

 画題:『弘法山妙見寺のもみじ 2、3』
 埼玉県入間郡越生町成瀬にて 2006年12月15日撮影
 Lens:SMC PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited

 画題:『去り行く里の秋 1』
 埼玉県比企郡ときがわ町田黒にて 2006年12月16日撮影
 Lens:SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

 画題:『去り行く里の秋 2』
 埼玉県比企郡ときがわ町田黒にて 2006年12月16日撮影
 Lens:SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

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ペンタックスK10Dでスポーツを撮る

サッカー、バスケットボールの撮影に初挑戦!

先週から今週にかけて、卒業アルバム用に2つの高校の校内球技大会を撮影中です。種目はサッカーにバスケットボール。学年ごとの思い出のページに使う分なので枚数はそれほど要らないのですが、ここはぜひ、期末試験の後のリフレッシュした生徒さんたちの表情を、活き活きと撮りたいところです。

早速、中間報告です。K10Dが思いのほかスポーツ撮影にマッチすることが分かり、私はすっかり嬉しくなってしまいました。決め手はペンタックスご自慢の「11点オート」AF。被写体が画面のどこへ動いても11か所に配置した距離センサーで自動判別し、ピントを素早く合わせてくれるのです。
この種の撮影にこれまで用いてきたニコンD200も距離センサーを11か所に配置し、被写体が画面のどこへ動いても自動的に追いかけてくれるのですが、最初に必ず指定したセンサー位置で被写体をマークする必要がありました。そのため、一度ファインダーから被写体を逃すと初めから操作のし直しになり、撮影に集中しにくい場合もあったのです。

このK10Dと同様のオートフォーカスシステムは最近他社製品にも採用されましたが、縦線、横線どちらのパターンでも測距できるクロスセンサーを中央9か所に配置し対応しているのは、今のところペンタックス(及びサムスン)だけのようです。同社のデジタル一眼レフでは3年前の初代*istDから採用され、この夏のK100Dではかなり改良の跡を感じることができましたが、まだ動き回る被写体を的確に追えるレベルではありませんでした。それがK10Dでは見違えるほど完成度が高まっていたので、正直驚いてしまったのです。これには、高い安定性の得られる専用バッテリー化でシステム全体の動作が速くなったことが功を奏しているのでしょう。シャッターレリーズタイムラグの短縮も併せ、相乗効果が得られているようです。

使用レンズはシグマ製の、APO 70-300mm F4-5.6 DG MACROという店頭価格2万円台の望遠ズームがメインです。かなり安価ですが、なかなか良く写ります。フォーカス時はレンズ先端がフードごと回転しながら繰り出されるタイプで高速オートフォーカスには不利なのですが、それでもサッカーやバスケットボールならではのプレイヤーたちの複雑な動きを追えたのですから、K10Dの性能は大したものです。ただ、体育館内ではやや望遠過ぎて使いにくく、公式試合となるとストロボも禁止なので、来春発売予定の明るい高性能中望遠ズーム、SMC PENTAX-DA☆ 50-135mmF2.8ED [IF](仮称)を入手し、K10Dの本領がどこまで発揮できるか試してみたいと思っています。
なおK10Dのオートフォーカスシステムは、コントラストが低くても緻密な凹凸を持つ被写体が得意なようで、薄暗い裸電球の下でも正確にピントを合わせてくれます。カメラ雑誌のテスト記事などでよく用いられるチャートには見られないパターンですが、これは山肌や樹木などの風景、無地に近い動植物の模様や衣類など、実際に対象とされやすい被写体を想定した設計方針なのでしょう。

K10Dは撮影後のデータの内部処理も速く、高速タイプのSDメモリーカードとの組合せでカタログスペック以上の使いやすさが得られます。RAW撮影時の連続撮影コマ数は公称9コマですが、書き込みが速いため実際は12コマ連写でき(非圧縮のDNG形式の場合)、その後も約1秒間隔で撮影を続けられることが分かりました。D200と違って書き込み中の再生はできないものの、待たされても大体10秒以内なので不便を感じません。しかもカメラを構えたまま片手操作で拡大、スクロールもでき、素早く画面の細部をチェックできます。スポーツシーンだけでなく、広告撮影でクライアントさんやデザイナーさんと確認し合う際も相手をお待たせすることがありません。K100D以前のペンタックスデジタル一眼レフはこの点が不十分で仕事に使いずらかったのですが、K10Dなら十分現場に対応できると感じました。

K10Dでのスポーツ撮影は新鮮そのものでしたが、私の場合たまらない懐かしさも覚えました。高校時代、写真部(正しくは「光画部」といいました。言うまでもなく、某人気コメディ漫画のモデルです)に属していた私はアルバム委員も兼ね、当時愛用していたKMやMEsuperで体育祭や運動部の練習風景などをスナップしていたのです。
お世話になったフォトスタジオの社員さんからは「おかげで例年になく良いアルバムになりました」と褒めていただき(当時はまだ印刷費が高く、校内行事の撮影の多くは生徒のボランティアでした)、また母校へ遊びに来た部の先輩からも「俺らの代のとは出来が違う」と感心されました。さらに加えると、遠足のページ用に電車内で撮った担任の先生や級友たちのスナップが某鉄道趣味誌のフォトコンテストで特別賞を受賞し、憧れの有名カメラマンのHさんから組み写真の構成力を評価していただくという貴重な体験も得られました。進路指導で担任の先生から「吉川はこういう方面に進んだ方がいいよ」と助言を授かり、それがきっかけで志望校を決めたわけでもないのですが、紆余曲折を経た末そのままその通りになろうとは夢にも思っていませんでした。

あれから四半世紀、ペンタックスはますます進歩を遂げています。
誤解の無いようあえて書き添えますが、K10Dは決してノスタルジックなカメラではありません。
私もまた、一層精進するのみです。

「K10D体感&トークライブ」のレポートが、講師で写真家の谷口泉さんが主宰される「美写華写ブログ」(ペンタックス提供)にて連載中です。12月25日付記事によると、K10Dのレスポンスの速さの鍵はやはり、電源にあるようです。ご一読をおすすめします。

*お断わり

たいへん残念ですが、今回のスポーツシーンの作例は肖像権、著作権、ほか諸般の事情によりお見せすることができません。何とぞご了承ください。

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2006年12月11日

ペンタックスK10Dを手にして思ったこと

撮影会や講習会、フォトコンテストなどのイベントを通じ、日本のカメラメーカーは皆、長年にわたりアマチュアカメラマンの育成に力を注いできました。これは世界に誇って良い、立派な文化だと思います。
中でもペンタックスは、一眼レフカメラを大衆に普及させ、イベントに参加する受講者とプロの講師との間でカメラの上下差を無くし、同じ条件で写真の勉強に臨める環境を整えたという輝かしい功績を持っています。
1964年発売のSPは正にそのことを象徴するカメラで、その後もモデルチェンジを重ねつつ、ペンタックスを代表するロングセラー機になりました。

今日、一眼レフと言えばデジタル一眼レフが当たり前の時代になりましたが、先行メーカー各社が推し進めてきた営業戦略は、次の2点に集約されます。

 1.コンパクトデジカメユーザーに対する買換えの促進。
 2.フィルム一眼レフユーザーに対する買換えの促進。
   (この記事の本題になります。)

コンパクトデジカメで写真を撮り始めたユーザーは、フィルムの選び方もカメラへの出し入れの仕方も知りません。だからレンズ交換のできる一眼レフを使いたいと思ったとき、当然コンパクトデジカメと同じように操作できるデジタル一眼レフを望みます。つまりスナップ、ポートレート、風景、複写など、撮りたいシーンに応じたモードを選べば、あとは全部自動設定してくれるようなカメラです。
一方フィルムを選んで使い分けてきた一眼レフユーザーなら、デジタル一眼レフにも似たような選択機能を望みます。やはりそれも、スナップ、ポートレート、風景、複写など、撮りたいシーンに応じたモードを選べば、あとは全部自動設定してくれるようなカメラということになります。
露出も色調もピントも何でも自動設定でカメラ任せ。もちろん、ユーザーの思い通りに使えるよう手動設定もできるカメラが大半ですが、誤操作防止の意味もあるのか、その多くは撮影中に設定を切り替えにくい構造になっているようです。こうした傾向はプロ向けのデジタル一眼レフでも同じで、プロの間でも自分の専門分野に直接関係ないモードや手動設定機能には触れたがらず、ロックがかけられればそれで封印してしまう人も最近は少なくないようです。モードや設定を一度決めたら、あとはひたすら撮ることに専念する。ある意味それも、プロならではの合理的精神の現れではあるのですが。

これまでフィルム一眼レフ市場を開拓してきたメーカーとしては、デジタル一眼レフの事業展開でもその市場を失うわけにはいきません。プロにもアマチュアにも馴染みの無かったデジタル一眼レフをいかに買換えやすい商品に仕立てるか。それを考えることは、ビジネスとしてはセオリー通りかもしれません。
しかしここで、率直に問いたいことがあります。デジタル一眼レフのセールスポイントとは、そもそもどのようなものだったのでしょう?

フィルムカメラにはフィルムカメラの、デジタルカメラにはデジタルカメラのメリットがそれぞれあり、両者は本来どちらか一方に置き換えられるものではないと私は考えます。フィルムは古くからありますが、決して古い、時代遅れのメディアではありません。ただ、パソコンやインターネットが普及したことで新たにそれらと親和性の高いデジタルカメラのメリットが評価されるようになり、その需要の占める割合が圧倒的に増えただけのことです。
パソコンやインターネットが使えない、またその必要にさえ迫られていないカメラユーザーにもデジタル一眼レフへの買換えを促せば、メーカーはさぞ儲かるでしょう。でも、それがお互いにとって幸せな関係かというと疑問が残ります。
何でも自動化され、これなら安心と思い無理して買換えた人たちは今、自分がフィルム撮影で培ってきたノウハウを手放したことについて悔やみ、機械に使われる寂しさに悩まされているではないでしょうか。それがプロ社会の出来事なら、さらにお金に使われ働かされる寂しさまで味わうことになるのです。

今、私の手元には2台のペンタックスK10Dがあります。このデジタル一眼レフにはコンパクトデジカメのような露出に関するシーン別の自動モードも、フィルムを使い分けるような色調に関するシーン別の自動モードも備わっていません。コンパクトデジカメからの買換えにも、フィルム一眼レフからの買換えにも、およそ向きません。
その代わり、「ホワイトバランスって何ですか?」「RAW撮影の柔軟性とはどういうことでしょう?」という問いに、カメラで撮影して見せながら「例えばこんなことですよ」と、再生モニター上で説明することができます。デジタル一眼レフのセールスポイントとは何か、K10Dほど原点に返って真摯に追及されたカメラを、私はこれまで見たことがありません。

デジタル撮影による写真の文化はまだ歴史が浅く、その流通コストの削減手段として有望なブロードバンドのインターネット通信やオンデマンド印刷なども、技術的にはまだまだ黎明期にあります。
K10Dの前ではプロもアマチュアも、またベテランも初心者もありません。徒弟制度や労使間にあるような上下関係も、また川上や川下といった仕事を請け負う上での力関係のようなものもありません。
デジタル化されたデータを末永く社会に役立てるには、コンテンツの制作から活用に至るまで、実に多くの分野に携わる人たちの相互協力が必要になります。だから皆、お互いに先生であり生徒です。求められるのはそうした関係を育むための知識や情報、経験を蓄積し交換し合うコミュニティの形成です。

関連製品を提供するメーカーにも、そのサポートが期待されています。

 私たちも幸せものです。

拝啓 ペンタックスさま。
増産に次ぐ増産、誠にご苦労さまです<(_ _)>
このようなカメラを世に送り出していただき、
私たちペンタックスユーザーもたいへん幸せものです。
この度迎えられたペンタックスの転換期、さらには
来年度迎えられるペンタックスブランド誕生50周年記念を
心よりお祝い申し上げます。
これからもご一緒に、写真文化を育んで参りましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。

敬具 ペンタックスユーザー ヒロキ

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2006年12月10日

ペンタックスK10Dをアドビ「Photoshop Lightroom」デモ会場で展示

 画題:『初冬の日光男体山』
 埼玉県比企郡小川町東小川 自宅の窓から
 2006年12月10日撮影
 Camera:PENTAX K10D
 Lens:SMC PENTAX-FA☆ 400mmF5.6ED[IF]
 アドビ「Photoshop Lightroom」ベータ4でRAW現像
 クリックで原寸画像が開きます(3558×2382ピクセル、トリミングあり)。

今日の関東平野は朝から冬型特有の高気圧に覆われ、昨日降った雪を残した日光男体山が、自宅の窓からくっきりと望めました。写真はお昼頃、K10Dに400mmの超望遠レンズを着け手持ち撮影したものです。このレンズは極めてコンパクトでホールディングバランスが良く、被写体へ2メートルまで寄ることもでき、希少植物を保護柵越しにアップで撮りたいときなどとても便利です。今はもう生産されていませんが、ぜひ復活してほしいレンズのひとつです。
さて撮影条件ですが、ピントはAFで中央の山肌に合焦。絞りはF8なので、手前の丘陵の雑木林まで被写界深度内に入っています。感度はISO100、シャッター速度は1/640秒を選び、ややアンダー気味の露出で雲や雪の陰影を強調してみました。またRAW現像にはアドビ「Photoshop Lightroom」ベータ4を用い、遠景を鮮明に見せるため、コントラストや彩度、シャープネスは少し高めに調整。前景の日陰部分はシルエットにしました。ノイズ処理は特にせず、ホワイトバランスはカメラの自動調整をそのまま反映させています。
油断すると微細なぶれが生じやすい条件ですが、手ぶれ補正機構と解像感重視のローパスフィルター、高性能レンズとの相乗効果で素晴らしく鮮鋭な描写が得られました。同時に、K10Dの画像処理系と「Photoshop Lightroom」の現像エンジンとの相性の良さも確認できました。

ペンタックスがPhotoshopユーザーのイベントに出展

 「デジカメWatch」:2006年11月28日付記事
  Photoshopユーザーの祭典「Photoshop world “BIG DEBAT"」が開幕
  ~Lightroomの新機能やPhotoshop CS3をデモ、K10Dなどの展示も

 「デジカメWatch」:2006年12月4日付記事
  Photoshopの伝道師「ドクター」ラッセル・ブラウンにインタビュー
  ~Lightroom 1.0は来年早々に

 アドビ システムズ:製品/「Photoshop CS2」
  「Photoshop Lightroom日本語版パブリックベータ 4」
  同、ダウンロードページ同、要望/不具合報告コメントフォーム

11月28、29の両日、東京都内でアドビの定番レタッチソフト「Photoshop」ユーザー対象のイベント、「Photoshop world conference & expo 2006 “BIG DEBAT”」(PWE2006)が開催されました。私は残念ながら行けませんでしたが、製品版にほぼ近付いた「Photoshop Lightroom」のデモンストレーションがプログラムの目玉だったので、ぜひ行きたかった催しでした。
上記「デジカメWatch」で報じられている当日のレポートによると、協賛企業としてカメラメーカーからはマミヤ・デジタルイメージング、そしてペンタックスがブースを出展したそうです。両社とも大型イメージセンサー搭載の本格的スタジオ向けデジタル一眼レフを開発している数少ないメーカーで、マミヤからは発売中のZDが、ペンタックスからは645 Digitalの試作機とともにK10Dも出品されました。K10Dは既報のとおり、国内メーカーのデジタル一眼レフでは始めてアドビ提唱のRAWファイルフォーマット「DNG(デジタルネガティブ)」をサポートするカメラです。この点について、今回の展示で来場者からどのような評価や期待が寄せられたのか、私も1ユーザーとして非常に気になっているところです。

「Photoshop Lightroom」バリエーションへの期待と
ペンタックスへの期待

「Photoshop」シリーズの中で「Lightroom」はプロユースまでカバーする「CS」の補完役という位置付けですが、一般のカメラユーザーにとってもRAW現像だけでなくあらゆる画像ファイルの管理、検索、閲覧に役立ち、たいへん魅力的なソフトになりそうです。これまもで「Photoshop」の廉価版が、バンドルソフトとして様々なタイプのデジタルカメラやスキャナーなどに同梱されてきたように、「Lightroom」にもいつかそのような同梱用のバリエーションが登場することを、私は願わずにはいられません。
現像ソフトは長い間、RAWファイル形式が機種固有のものに限られてきたことから、どうしてもカメラメーカー自身が純正ソフトを半ばアフターサービスとして提供するしかありませんでした。ですが「Lightroom」と比べての正直な感想を言うと、カメラメーカーが自社製品に限られたユーザー対象の画像処理系ソフトを独自開発していくことは、技術的にもコスト的にもそろそろ限界に来ているような気がするのです。
PWE2006へのDNGをサポートするK10Dの出品は、ペンタックスにとって大きな意味があるように思えます。K10Dの同梱ソフト「PENTAX PHOTO Browser 3」でペンタックス独自RAW形式のPEFをDNGに変換することはできますが、圧縮RAW保存を選べないのでファイルサイズがより大きくなり、不便に感じるときがあります。撮影時にPEFでもDNGでも圧縮RAW保存されるK10Dは、その点でも頼れる存在です(シーンにより、圧縮率はPEFの方が高くなります)。DNGでの撮影時よりファイルサイズがより大きくなり、不便に感じるときがあります。なお、PEF撮影では圧縮保存されるため、ファイルサイズはシーンにもよりますが、DNG撮影より小さくなります(最初の記述に誤りがありました。お詫びして訂正します)。
近い将来「Lightroom」を同梱することこそ、デジタルカメラ製品へのユーザーの信頼を高める重要な条件になるかもしれません。また、そのカメラメーカーが「Photoshop」シリーズのデモやセミナーなどでも紹介され、ユーザーから直接製品への要望を聞くことのできる絶好の機会にもなるでしょう。同時に、そのような会場へ足を運ぶこと自体がユーザーにとって一種のステイタスシンボルになり、製品の付加価値を一層高めることにもつながるはずです。
ペンタックスはK10Dの発売を機に、今回のようなイベントへ積極的に出展したり各地でトークライブを開催したりするようになりました。将来の展開が、ますます楽しみになってきました。

「K10D体感&トークライブ」のレポートが、講師で写真家の谷口泉さんが主宰される「美写華写ブログ」11月22日付記事(ペンタックス提供)に掲載されています。ご一読をおすすめします。

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2006年12月09日

ペンタックスK10Dの新聞広告

「朝日新聞」、「読売新聞」の全国版朝刊に掲載された全面広告

「ペンタックスK10Dの全面広告(左側)」
(2006年11月28日付「朝日新聞」朝刊掲載)
*クリックで大きな画像が開きます(手持ち複写で失礼します)。
(同じ面付にある右側の広告も、なかなか見応えありますね。)

K10Dが届いて1週間が過ぎましたが、ぜひおニューのうちに撮りたいと思っていたものがありました。それがこの、11月28日付「朝日新聞」朝刊に掲載された「ペンタックスK10Dの全面広告」です。
この広告は、ペンタックスの公式サイトで前もって予告されていたものでした。

 ペンタックス(株):2006年11月21日付お知らせ
  新聞全面広告の掲載について

私は最初、このような広告計画のお知らせは、主に販売店や株主に向けて、メーカーとしての販促活動を周知するためのものだろうと思っていました。ところが、写真家の谷口泉さんも「美写華写ブログ」11月22日付記事(ペンタックス提供)で話題に取り上げられたことから、どうもそれだけではなさそうだ、という気配が察せられたのです。果たして当日の広告の趣旨は、ペンタックスの公式サイトへ発売前から熱心にK10Dのページを見にきていた、そしてときには「美写華写ブログ」へのコメントやトラックバックで、あるいはメールで様々な意見を伝えてきた私たちペンタックスユーザーへの、お礼の手紙だったのです。

ペンタックスは幸せものです。

「拝啓 ペンタックスユーザーのみなさん」で始まるこの手紙は、あいさつの中で「プログをはじめネット上で数え切れないくらいの意見が交わされ、我々も一喜一憂しながら、たくさんの気づきをいただきました」と綴られ、最後に「これからもみなさんに喜んで使ってもらえるカメラを生み出すために製品づくりに反映させますので、ドンドン声をいただけたらと思います。 敬具 ペンタックス」と結ばれています。
中学進学を控えた春、「アサヒペンタックスKM」を初めての一眼レフとして手にして以来、もう30年近くなります。その間、ペンタックスからは様々なアフターサービスの手紙をいただきましたが、受け取ったとき今回ほど感激した手紙はありませんでした。
ネット上で済ませるのではなく、あえて全国紙の全面を使い切り堂々と公開されたメッセージ。「K10D」は紛れもなく、私たちのカメラです。この手紙を私は、生涯の記念として大切にとっておくことにしました。

手紙の全文を、ここにご紹介いたします。

 ペンタックスは幸せものです。

拝啓 ペンタックスユーザーのみなさん。
今回はちょっと趣向を変えて、
お手紙でお伝えさせていただきます。

では、まずはじめに、お礼を。
7月発売のスタンダード機「K100D」は
おかげさまで販売好調です。
プログをはじめネット上で
数え切れないくらいの意見が交わされ、
我々も一喜一憂しながら、たくさんの気づきをいただきました。
これも愛用してくれたみなさんがいたからに他なりません。
本当にありがとうございました。
そして11月30日。
みなさんの声を反映させた「K10D」を発売します。
中級機として充分な機能を追求し、
最高のコストパフォーマンスを目指しました。
発売を延期してご迷惑をおかけしましたが、
必ずや満足していただける仕上がりだと自負しています。
いつの時代も新しい「K」が出る時は、
ペンタックスの転換期であったように、
今回の「K10D」もそうなるのではと、内心ワクワクしています。

カメラにとっての幸せとは、みなさんに使ってもらうこと。
だからこそペンタックスは幸せものです。
これからもみなさんに
喜んで使ってもらえるカメラを生み出すために
製品づくりに反映させますので、
ドンドン声をいただけたらと思います。

敬具 ペンタックス

「ペンタックスK10Dの全面広告」より
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