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2007年01月31日

ペンタックスに期待したい「Photoshop Lightroom」モジュール開発

サードパーティーが新たなモジュールを開発できるキットも用意

「デジカメWatch」が報じる発表会の模様と、関係者へのインタビューです。

 Impress「デジカメWatch」:2007年1月30日付記事
  アドビ、「Photoshop Lightroom」の説明会でデモを実施
  ~スポット修正機能など製品版の新機能を説明

 Impress「デジカメWatch」:2007年1月30日付記事
  【インタビュー】いよいよ本領を発揮しはじめた「Lightroom」
  ~スタック、ゴミ除去、複数画像の同時拡大が可能に

「デジカメWatch」の紹介記事。こちらの方が簡潔にまとめられています。

 Impress「デジカメWatch」:2007年1月30日付記事
  アドビ、写真家向けソフト「Photoshop Lightroom」を3月下旬発売
  ~7月5日まではキャンペーン価格の23,100円で販売

上記の記事によると「Photoshop Lightroom」は、

新たなモジュールを追加して機能を拡張することができ、サードパーティーが新たなモジュールを開発することも可能。このためのLightroomソフトウェア開発キットの開発が行なわれている。

とのことです。

ペンタックスに期待したい、機能拡張モジュール開発

このようなサードパーティー向けの開発キットにより、RAW調整や画像修正、WEB編集、フォトスタジオの顧客管理など、用途に応じた様々な機能の追加が期待できそうです。
RAWモード撮影時にカメラ側で設定した各種調整パラメーターを「Photoshop Lightroom」のパラメーターへ擬似的に反映させるプラグインモジュールのようなものは、開発できないものでしょうか。特に、K10DでDNG形式の撮影に対応しているペンタックスには、ぜひ期待したいと思います。
「Photoshop Lightroom」は、プロ用ソフトとしては安価で使いやすいソフトなので、写真関係の学校やカルチャースクールなどでも普及しそうです。K10Dが今述べたようなプラグインモジュールとセットになれば、これらの学校の推薦教材にもなり得るのではないでしょうか。

ペンタックスでは、ネット上で交わされるユーザーの意見も積極的に(かつ素早く)開発現場へ反映させているそうです。次の記事から一部を抜粋します。

 日経BP「Tech-On!」:2007年1月29日付記事
  技術者はネットに溺れたほうが良い?

ペンタックスのデジタル1眼レフ・カメラの製品企画担当者を訪ねたときの話です。
〔中略〕業務の一環とはいえ,全部見るのは大変です。「さすがに全部は見られませんよ」と担当者氏も笑っていましたが。
それだけの手間をかけるのはそこが宝の山だからです。「生に近いユーザーの声が聞ける。お客様相談センターから来る情報とは質も量もスピードも違う」のだそうです。その利点を生かし,ネットで拾った自社製品に関する細かい不満や要望に,ファームウエアのアップデートで素早く対応したり,次の製品の企画や改良につなげたりする。「渋る技術者に投稿のURLをメールで送りつける」ことで,改良作業が以前よりずっとスムーズに進むようになったと言います。「最近は技術者も自分でチェックするようになった。こちらより情報が早いことも多い」。
業務中にネットの掲示板を見ている暇があるのかな,と心配になりますが,開発者のモチベーション向上にもつながっているようです。

実に頼もしいですね。この秋予定されているHOYAとの経営統合後も、こうした方針はさらに発展させてほしいものだと思います(早速投稿いたしました!)。
余談ですが、1月22日に行われたHOYAの決算説明会の資料です。

 HOYA:2007年1月22日付IRニュース/HOYAクオータリー
  平成19年3月期 第3四半期連結決算のお知らせ
  (↑「同意する」をクリックし、HOYAクオータリーの「詳しい情報」へ。)

上記ページからダウンロードできる次の資料によると、出席者との間でペンタックスとの合併に関する質疑応答がいくつか交わされたようです。

 HOYA:2007年1月22日付IRニュース/HOYAクオータリー
  平成19年3月期 第3四半期 決算説明会の概要 (PDFファイル)

(ペンタックスさんは)メディカルも光学も真面目に広範囲にやっている会社というイメージで、そこに入っているものは面白いなと思うのが正直なところです。

との、鈴木洋HOYA代表執行役CEOのコメントに、期待感も高まります。
ペンタックスの真面目過ぎるほどの真面目さと他社には見られない面白さは、同業者だからこそより深く共感できることなのでしょう。

「レンズ沼」から「レンズ湾」へ、いざ~(あ、海鞘・・・笑)。

〔2月4日追記〕

2月2日にはペンタックスの決算説明会も開かれました。デジタル一眼レフ関連事業が好調とのことで、ユーザーとしても嬉しい限りです。

 ペンタックス(株):2007年2月2日付決算短信
  決算情報[平成19年(2007年)3月期]
  第3四半期財務・業績の概況(連結)(PDFファイル)

 日経BP「Tech-On!」:2007年2月2日付記事
  【決算】ペンタックス,医用機器や光部品の不振を一眼レフでカバー

 Impress「デジカメWatch」:2007年2月2日付記事
  ペンタックス、2006年度第3四半期はデジタル一眼好調で増収増益

項目: 写真・カメラ

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