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2006年08月08日

愛用のペンタックス交換レンズが里帰り!?

暑い毎日が続いたかと思えば、今度は台風7号がこちらへ接近中。風水害が心配です。今年は梅雨明けも遅く、各地で水の被害が続いたのでもううんざりなのですが。
幸い、私の住む町では今のところ大きな水害もなく過ごせていますが、日常生活面ではカビが生えやすくなるなど、いろいろ困ったことがありました。

やっちゃいましたよ、私

精密光学機器に湿気は大敵! 故に保管も油断大敵!
にもかかわらず、大事な大事な、超お気に入りのペンタックス謹製望遠マクロレンズ、SMC PENTAX-FA 100mmF2.8MACROの内側のレンズ表面を、湿気で曇らせてしまったのです。
外側なら自分で拭けば済むことですが、内側なのでどうにも手に負えません。
このところニコンD200の出番の方が多くて、ついついペンタックスのレンズ群をバッグ内に仕舞いっぱなしにしていたのがいけなかったのでした。
ほかのレンズは無事でしたが、この望遠マクロだけは内部に特別湿気がこもりやすい構造だったようです。やっちゃいましたよ、私。

工芸の里小川町で培われたレンズ造りの匠の技は、今…

このまま放置すればたちまちカビだらけに(ガラスにもカビは生えるんです)!
慌てて新宿のペンタックスフォーラムにあるサービスセンターへ持ち込んだのが、7月20日のことでした。点検していただいたところ、結局工場へ送って分解清掃してもらうことに。。

早速手続のため修理票に自宅の住所を書いたのですが、そのとき私は意外な事実を、担当窓口の方から教えていただいたのです。
「お客さま、お住まいは私どもの小川の工場の近くなんですね」
「はい」
「実は、交換レンズに関しては、修理は小川でやってるんですよ」
「え? 益子事業所へ移ったんじゃなかったんですか!?」
確か2002年春以降、ペンタックスの小川工場は事業所としての役目を終え、交換レンズ生産の拠点は益子事業所(益子焼のふる里、栃木県芳賀郡益子町)などへ統合されると報じられていました。

 ペンタックス(株):2001年5月21日付プレスリリース
  中期経営革新計画の策定についてのお知らせ

私は不思議に思いそのことをお尋ねしました。すると、
「いえ、まだ完全に引っ越したわけじゃないんです」
お話しによると、交換レンズの組立ての拠点は目下拡張工事中のベトナム工場へ移行しつつあるとのことですが(ブログ「比企の里から '04-'06」の2月3日付記事をご覧ください)、部材の加工は益子事業所のほか、一部はまだ設備の都合で小川工場でも担っているということでした。私はてっきり、地元はもう写真用レンズとの縁はすっかり絶えてしまったのではないかと寂しい思いをしていたので、この予想外の情報に何だか嬉しくなってしまいました。規模こそ縮小されてしまいましたが、何と工芸の里小川町には、写真用レンズ造りの匠の技が今なお息づいていたのです。

ペンタックスオプトテック小川

旧小川事業所は2002年春の閉鎖後しばらくの間、東京都板橋区にある本社開発技術センターの施設の一部、オプティカルテクノロジーデパートメントとして位置付けられていました。その正門に去年半ば頃から、「ペンタックスオプトテック株式会社」と書かれた看板が新たに加わり、その変化を私は興味深く見守っていたのです。
ペンタックスの「環境・社会報告書 2006」記事中の「各社の活動状況」を見たところ、ペンタックスオプトテックは次のように紹介されていました。

(益子サイトは)ペンタックス(株)益子事業所及び2005年7月の分社化に伴い新たに設立されたペンタックスオプトテック(株)の二社が共存し、同一サイトとして一緒に環境活動を 推進しています。
ペンタックスオプトテック(株)は、元々益子事業所の一部であった精密加工部門が分社化されたものであり、ペンタックス製品の基幹部品である光学部品・精密部品の加工を主 体に業務を行っていますが、最近ではグループ以外の外販にも注力しているところです。

また、同報告書巻末掲載の「沿革(主に環境関連)」の中には「小川事業所(現ペンタックスオプトテック(株)小川)」や「オプティカルテクノロジーデパートメント(現ペンタックスオプトテック(株)小川)」などの表記が見え、旧小川事業所はペンタックスオプトテックとして分社化された精密加工部門の一員として、新たな事業の担い手になったことが分かります。
同社は2005年7月1日に設立され、親会社とは独立した営業部門も新設されました。グループ外部との協業も進めるため、公式サイトを通じて宣伝活動を開始しています。
なお、ペンタックスVN(ベトナム工場)も同社の関連会社となるようです。

1週間早い納品

7月29日(小川七夕まつりの初日)、待ち焦がれていたSMC PENTAX-FA 100mmF2.8MACROが私の家へ宅配便で到着しました。見積り票より、ざっと1週間早い納品です。外観はちょっとくたびれているものの、レンズはすっかり新品同様に蘇りました。これからはもっと管理に気をつけ、大切に使っていこうと思いを新たにした私です。

項目: 写真・カメラ

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