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2006年08月22日

究極の画像調整ソフト「SILKYPIX Developer Studio 3.0 Beta」公開

救世主降臨! JPEG画像がRAWファイルのように調整できる

「デジカメで撮ったらどうも色がおかしい」
「いくらレタッチしても直らない」

同じシーンを撮った写真なのに、カットによって赤味や青味が強かったりと、色調がバラバラになってしまうことがデジタル撮影ではよくありますよね。
その多くは、オートホワイトバランス機構の調整誤差が原因だと思われます。
これを後から修復するのに、プリンタドライバでの調整、「Adobe Photoshop」等のレタッチソフトでの調整、などといった手段があります。
ところが、画面の明るいところから暗いところまで全体をバランス良く修復するのは難しく、これには専門家でも相当の苦労を強いられているようです。
まして一般ユーザーには、レッド、グリーン、ブルー、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を、何でどう調性すれば修復したい色調に近付けられるのか、その方向を見つけることさえ困難です。

昨日、救世主とも呼べる画期的な画像調整ソフト「SILKYPIX Developer Studio 3.0 Beta」が(株)市川ソフトラボラトリーから公開されました。30日間、誰でも無料で全機能を試用できます(9月30日までの期間制限あり)。

 「デジカメWatch」:2006年8月22日付記事
  市川ソフト、SILKYPIX 3.0 β版を公開

ホワイトバランスを、青から赤(アンバー)へのスライダー移動だけで手早く広範囲に調整できるほか、グリーンやマゼンタの色被りも同様の操作で簡単に取り除けるのが特徴です。しかも、自動調整を試みた後に手動で何度でもその調整量を変更することが可能。いずれも「Adobe Photoshop」ではできない芸当です。もちろん、スキャナーで読み込んだ画像も美しく自然に調整できます。

 SILKYPIX Developer Studio 3.0 Betaの公開について

本ソフトは、上記の公式サイトからダウンロードできます。
ただし、まだ製品になる前のBeta版なので動作の正確さは保証されていません。必ず調整するファイルのバックアップを取ってから、モニターとして試用してください。疑問点や意見などはモニター専用掲示板で受け付けています。
製品版の発売は9月下旬予定とのこと。

掲示板を覗いてみると、早速全国のモニターから続々と不具合報告が。
でも、本当に夢のような良いソフトができました。元々は、主に高機能デジタルカメラに装備されているRAWモードで撮影したファイルを管理、調整、現像(画像ファイルへの変換)するためのソフトだったのですが、今回のバージョンアップでJPEGやTIFFなどの画像ファイルも調整できるようになったのです。
種を明かせば、これは「JPEGやTIFFのイメージ画像をRAWデータとして処理することが可能な「SILKYPIX RAW Bridge(シルキーピックス ロウ ブリッジ)」を開発」した市川ソフトラボラトリーだからこそ成せる業。おそらく、一般的な市販ソフトとしては世界初の快挙でしょう。こんなことが、できたんですね。日本人に生まれて良かった!(英語版も製品化されると思いますが。)

もう使い分けの必要はなくなる? 限りなく万能に近い画像調整ソフト

当然のことながらJPEGのような画像ファイルの調整は、豊富な情報を含んだRAWファイルの調整に比べれば自由度の高さでは及びません。しかし、両者が同じソフトの同じ機能(一部RAW専用)で同じ操作により調整できることなど、これまでとても考えられないことでした。しかも、レタッチソフトと違い、大幅な調整を加えても画像劣化が極めて少なく済むのも嬉しい話です。陰を明るく調整してハイライトが白く飛んでしまうような場合でも、ハイライトコントロール機能の各種調整で復元することもできます。
さらにこのソフトは、ファイルブラウザとしての管理機能やビュアーとしての閲覧機能、印刷機能をも兼ね備えています。フォルダ内のファイル一覧を表示した状態で選択ファイルに調整を加えていくこともできるので、作業がとてもはかどります。特に便利なのが、作業を中断してもパラメータ(調整値)を自動的にファイル化して、同じフォルダ内に保存してくれる点です。再びソフトを立ち上げ調整途中のファイルを開くと、そのパラメータも自動的に読み込まれ、直ちに作業を再開することができるのです。つまり、元のファイルに何ら手を加えることなく、何度でも試行錯誤ができるというわけです。業務用としては、クライアントさんとのディスカッションなどにも最適なソフトだと言えるでしょう。
なお、各種調整や画像ファイル出力の際、選択した複数ファイルを一括処理する機能も備わっています。

専用掲示板での担当者コメントによると、画面上の小さな不要物を取り除く機能も、目下開発中とのことです。合成やフィルターワーク、ブラシツールによるレタッチなどの機能は「Adobe Photoshop」等に譲りますが、ほとんどの作業は、この「SILKYPIX Developer Studio 3.0」があれば済んでしまいそうですね。現行バージョンの新型カメラのRAWファイル対応は極めて早く、その点では新バージョンも期待を裏切らないことでしょう。製品版の登場が楽しみです。

いや、しかし、それにしても、凄いなぁ。。。

項目: 写真・カメラ

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