メイン
« ペンタックスK10Dの「RAW+ボタン」は小さな大革命
| オリンパスが木製デジカメの試作品を「フォトキナ2006」へ参考出展 »
« 2006年02月以前 メイン | 2006年03月以降 メイン »
2006年09月21日
ペンタックスのソリューションが見えてきた
「フォトキナ 2006」参考出品内容を公表
ペンタックスは、9月26日(現地時間)からドイツで開催される写真・映像関連の見本市「フォトキナ 2006」へ、デジタル一眼レフ専用交換レンズ3本とスタジオ向けデジタル一眼レフカメラ1台を参考出品するそうです。
ペンタックス(株):2006年9月21日付ニュース
「フォトキナ 2006」参考出品について
「デジカメWatch」:2006年9月14日付記事
ペンタックス、Photokina 2006に
中判デジカメとデジタル専用レンズを参考出品
また、これに合わせて公開中の「レンズ開発ロードマップ」も、新企画の交換レンズが多数追加されるなど大幅更新されました。次の公式サイトのページからダウンロードできます(PDFファイル)。
写真館にピッタリのソリューション
9月1日付記事で私は、「願わくば早期に写真館向けのソリューションを」という見出しで、スタジオでの記念撮影から学校行事などの出張撮影まで幅広くカバーする新システムの構築が望めそうだと、これからのペンタックスへの期待を込めて述べました。それが今回のフォトキナへの出品内容を見る限り、思いのほか早く実現する気配が感じられて、とても嬉しくなってしまいました。
注目は何と言ってもスタジオ向けデジタル一眼レフ、645 Digital(仮称)です。出品予定の試作機のイメージセンサーは1800万画素で、これだけでも相当ハイスペックなのですが、発売時には何と3000万画素までアップされることが正式にアナウンスされました。
これだけ画素数が高まれば、七五三などの記念撮影だけでなく、学校の校庭に描かれた人文字の航空撮影にも余裕で対応できそうです。
今私がお世話になっている写真館の学校アルバム撮影の仕事では、校庭に並んだ卒業生全員の集合写真を校舎の上階から撮るのに4×5インチ判の大型カメラを使っているのですが、これが大変。カメラの設営だけでも2人がかりで時間もかかる上、1枚撮る度にフィルムホルダーを入替えピントズレもチェックしなければならないので、その牧歌的な作業ペースは生徒さんにはもちろん、先生方からの評判も決して良くはないのです。昔気質の写真館の、あくまでも良心に基づいた行いではあるのですけど。
それで、社用機にペンタックス67が一式あるので来年はそれで妥協してはどうかと先輩カメラマン氏もこぼすものですから、私はその交換レンズが共用できる645 Digitalが早く登場すれば良いのに、と思っていたのです。
試作機の1800万画素でもアルバム見開き掲載に十分満足できると思いますが、3000万画素ならなお好都合です。入学案内のポスター撮りまで、この1台でバッチリ対応できるでしょう。
「画質革命」を謳うK10D採用の22bitA/Dコンバーターは、今月発売の各カメラ雑誌のレポート記事によると、もともと645 Digitalへの採用を見越して検討されてきたもののようですね。おそらく値段は10倍くらい差が開くと予想しますが、次元の違う両デジタル一眼レフを併用してもまったく同水準の高諧調が得られるよう、ペンタックスは思い切って高い目標を掲げたのでしょう。そこには、写真撮影のデジタル化が進む中でどのようなシステムが必要とされてくるか、十分に先を見据えた深い読みを感じ取ることができるのです。
K10Dで心配されたシャッターレリーズタイムラグですが、スポーツ競技の撮影にも実用上問題ない程度にまで短縮されることが分かりました。報道や公式記録用途ではありませんから、連写も秒間3コマで十分です。参考出品の3本のズームレンズ(うち2本はトキナーとの共同開発)も、学校アルバム用にはまさにおあつらえ向きのセットですね。
先述の写真館の社用35mm一眼レフは昔からニコンだったので、デジタル一眼レフもD200です。私が去年D200の購入を決断したのも、実はニコン用機材をお借りしたり撮影テクニックの情報交換をしたりできるという事情もありました。
(宣伝に釣られたということは…、まぁ、否定はいたしません(^_^;)ゞ)
近くトキナーから先行発売されるペンタックスと共同開発のズームレンズを先輩カメラマン氏も欲しがっているのですが、私が超音波モーター内蔵のペンタックス版を購入したら、多分ものすごく羨ましがられてしまいそうです。
発売予定が当初の12月頃から来年の3月頃まで延びてしまいましたが、どうかどうか卒業・入学式シーズンまで手に入りますよう、お祈りせずにはいられない今日この頃です(笑)。
【追記】
645 Digitalですが、あらためて見ると、試作機は春に公開されたモックアップより「PENTAX」のロゴが大きく目立つようになりました。
9月1日付記事で触れましたが、やはり宣伝にもなりますから大事ですよね。
前から見たデザインも一層柔らか味を帯びて、どことなく愛嬌ある表情になっています。これならきっと小さなお子さんからもこわがられずに、楽しくスタジオで記念写真を撮ることができるのではないでしょうか。
さすが良くお見通しです、我らがペンタックス。参りました。
項目: 写真・カメラ
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://hiki-life.net/mt3_2/mt-tb.cgi/2328
コメント
コメントしてください
« 2006年02月以前 メイン | 2006年03月以降 メイン »
« ペンタックスK10Dの「RAW+ボタン」は小さな大革命
| オリンパスが木製デジカメの試作品を「フォトキナ2006」へ参考出展 »
メイン | 上へ↑