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2007年03月16日

写真用品メーカーのケンコーが35mm判フィルム一眼レフカメラを発表

この夏発売予定

 Impress「デジカメWatch」:2007年3月15日付記事
  ケンコー、カラーメーターや露出計などを発表
   ■ フィルム一眼レフ

実は、何となく期待していたんです(↑)。
できるとしたらもう、この会社しかないんじゃないかな、って(^_^)。
見込みがあったからこそ私は、今年の初めに次のような一連の記事を書いたわけなんです。

 ▽1月7日付記事より

既報の通り今年10月、ペンタックスは光学材料メーカーのHOYAと経営統合し、新会社HOYAペンタックスHDが発足します(2006年12月27日記事参照)。実はそのHOYAの傘下にある写真用品メーカーのケンコーが、ついこの間までベッサフレックスTMという、(ニコン)FM10に“とても”よく似た(それでいてずっと高級感のある)一眼レフを発売していたのです。
〔中略〕ベッサフレックスTMはりんごのふる里、長野県にある光学メーカー、コシナが設計、生産を請負ったカメラでした。それは、同社がかつて他のブランドで輸出用、通販用に生産していた(ひょっとしてまだ生産している?)一眼レフをベースにリニューアルしたものです。そのベースとなった一眼レフこそ、何を隠そう、ペンタックス現行のD FAレンズが使用できる規格のカメラだったのです。
そのような一眼レフをペンタックスの商品として、ペンタックスブランド誕生50周年記念事業の一環として、世に出すことはできないものでしょうか。

 ▽1月23日付記事より

欲しい、子供も大人も満足できるフィルム一眼レフ

一眼レフに限らずフィルムカメラは急速に品数が減り、特殊な用途のものか熱心な写真愛好家向けの高級機種などに製品の種類が絞られてきています。その中で一部の安価なコンパクトカメラ等はなお健在ですが、せっかく限られた時間の中で存分に写真の勉強を楽しもうというのなら、やはり自由にレンズ交換のできる手頃な値段の一眼レフが欲しいところです。
ニコンFM10(税込希望小売価格38,850円、レンズ別売)は唯一、現行製品の中ではその条件を満たすフィルム一眼レフだと思います。
〔中略〕FM10の発売元はニコンですが、一説によるとその設計は長野県にある光学機器メーカー、コシナによるものだと言われています。コシナにはペンタックスと交換レンズが共用できる一眼レフを生産してきた実績があり、FM10はそのニコン向け仕様だという説です。
〔中略〕願わくばペンタックス仕様のFM10のようなカメラも近いうちに登場し、子供も含む初心者の選択肢が少しでも広がってほしいものだと思います。

 ▽1月27日付記事より

カメラメーカーさんへのお願い(独り言)

〔前略〕これは私のお願い、といっても独り言に過ぎないのですが、仮にもしも、もしも小・中学校に写真の授業があるとしたら、カメラメーカーさんにもどのようなカメラが教材として贈り物に喜ばれるか、一度じっくり考えてみていただけたらと思うのです。商品企画や開発、設計に携わる方々にはそれこそ我が子に、おられない方なら親戚や友人、知人のお子さんに贈るつもりで、ぜひこんなカメラを持たせてあげたいと思うようなカメラを、つくり上げてもらえたらと願うのです。
お子さんがそんなカメラと青春をともにし、いつか大人になりもう一度使ってみたとき、ああ、あのとき両親は本当に良い物を選んでくれたんだなぁと感じてもらえれば、それもまた一つの幸せなのではないかと思えるからです。

ケンコーがベッサフレックスTMの販売を終了したことから、おそらくそれに続く次の企画がシリーズの一環として進んでいるのだろうと読んでいたのですが、予感は的中しました。ただ、ペンタックスユーザーの私にとってちょっと残念だったのは、ペンタックスKマウント仕様ではなくニコンFマウント仕様だったということ。主な機能から、純機械式のニコンFM10の基本設計を踏襲し、プラスティック製の外装を金属製に変えたものだろうと考えられます。試作品を写真で見る限り、どこか懐かしい“手づくりの味”を感じさせる仕上がりですね(笑)。
でもこれで、フィルムカメラによる写真入門の扉が閉ざされるようなことは、当分の間避けられそうです。何しろケンコーは、一度手がけた企画は必ずと言って良いほど息の長いロングセラーシリーズに育ててしまう、類まれな粘り強いメーカーですから(例:テレプラス)。中学や高校の写真部員にとっても、新品のフィルムカメラで撮った写真を学校の暗室で現像、プリントすることは、どれほど世代が代わっても失いたくない喜びなのです。

ペンタックスKマウントの
純機械式フィルム一眼レフの可能性

さて、今年10月にペンタックスは、ケンコーの株主でもあるHOYAと経営統合して新会社HOYAペンタックスHDになります。ペンタックスの商品もケンコーの商品も、資本的には同じグループ企業による事業ということになるのでしょうか。ちょっとユニークな展開になりそうです。
そうした中、ペンタックスKマウントの純機械式フィルム一眼レフ発売の可能性が、改めて見えてきました。

2月22日付記事でもお伝えしましたが、ペンタックスは仮称とはいえ、当初フィルム一眼レフ兼用として企画していた望遠レンズの試作品を、デジタル一眼レフ専用のシリーズ名で発表しました。そのため、もうフィルム一眼レフ関連の開発への意欲はなくしてしまったのかと私は心配していたのですが、それも杞憂だったようです。
先ごろアメリカで開催された写真機材ショー「PMA 2007」でのImpressによるインタビューによると、ペンタックスは従来発売してきたフィルム一眼レフと兼用できる交換レンズシリーズのリフレッシュについても、来年から取り組み始めるようです。

 Impress「デジカメWatch」:2007年3月16日付記事
  PMAを終えて振り返るデジカメのトレンド
   ■ 各社インタビューの補完 ・ペンタックス

私が今まで愛用してきたレンズも、きっと新設計で復活することでしょう。万一なくしたりしたら代替品はもう手に入らなくなるのではないかと不安で仕方なかったのですが、これで一安心できました。
交換レンズが継続されるなら、フィルム一眼レフ本体についても新製品を期待することは大いにできそうです。ブランド名はケンコーかペンタックスか、それともまったく違うものになるかは分かりませんが、新生HOYAペンタックスHDグループによるこれからの展開に注目したいと思います。

なお、ペンタックスはデジタル一眼レフの開発についてももちろん、これまでとは比べ物にならないくらい意欲的に取り組んでいくとのことで、実に頼もしい限りです。

 Impress「デジカメWatch」:2007年3月12日付記事
  1年半のモデルチェンジサイクルは長すぎる
  ~ペンタックス 鳥越興氏と畳家久志氏に聞く

項目: 写真・カメラ

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