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2007年12月31日
良い年をお迎えください
2007年も間もなく過ぎようとしています。
私にとっては再就職で日常生活が一変するなど、慌しい一年でした。
今日から仕事も休みですが、
年賀状はお店の客さまのご注文が最優先で、自分の方はこれからです。
意外だったのは、写真入り年賀状の注文で持ち込まれる写真がほぼ100%、デジタルカメラで撮影されたもの(メディア持ち込み)だったということです。
デジカメユーザーの場合、年賀状を自宅でプリントされる方が圧倒的に多いと言われる昨今ですが、銀塩写真(印画紙現像)の美しさが若い世代のお客さまにも喜ばれていることを、改めて実感できた年の瀬でした。
ところで、これまで私がWEBサイトの運営で利用してきたレンタルサーバーが、とうとう制限容量に達してしまいました。そのため更新も滞り、このブログもプログラムが正常に機能せず、古い記事のページが読めなくなっています(データベースには残っています)。バックナンバーの閲覧をご希望の方は、左サイドバーにある項目欄(カテゴリー)からお探しください。なお、管理人多忙のため、今のところ復旧の予定は立っていません。
それでは皆さま、2008年もどうぞ良い年をお迎えください。
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2007年08月01日
読者の皆さまへ プロフィールを更新しました
管理人が運営するサイトのプロフィールを更新しました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
管理人:Hiroki,Y.
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2007年04月30日
読者の皆さまへ 更新休止のお知らせ
誠に勝手で申し訳ないのですが、管理人多忙につき、
期限未定で更新を休止させていただくことにしました。
今までご訪問くださり、どうもありがとうございました。
近況報告に代えて
この春から仕事での写真撮影が本格的にデジタル化し、撮影の無い日は画像処理のためパソコンに向かう時間が一気に増えました。また、クライアントさまへの画像データ渡しをネット経由で行う必要性から、現在このWEBサイトで利用しているレンタルサーバも活用することになり、常時十分な空きスペースを確保しなければならなくなってきました。
このような状況を考慮し、少し寂しいのですが、各ブログも含め当サイト全体の更新を期限未定で休止させていただくことにしました。同時に、サイト本体である「比企ライフネット」や姉妹サイトの「関東甲信越写真の旅」から、最近はすっかり私の個人日記としての性格が強まったブログコンテンツを、ほぼ完全に独立させることにしました。「比企ライフネット」はクライアントさまにもご覧いただく機会があり、長らく更新休止の予想されるブログなら、予め切り離しておいた方がすっきりするだろうとの判断からです。どうぞご理解ください。
更新再開に際しては、すでにサーバの空きスペースが不足しつつあることから、より大容量で経済的なレンタルサーバへの移転も検討すべきだろうと考えています。現在はさくらインターネットの「さくらのレンタルサーバ」スタンダードサービスプランを利用していますが、5月9日から提供開始予定の「さくらのレンタルサーバ・ビジネス」プロサービスプランに、今は関心を寄せているところです。WEBサイトは一度構築すると、移転は大変手間のかかる大作業になるので、他社のサービスの動向も見ながら時間をかけ慎重に検討したいと思っています。
最近の仕事のようす
まず広告関係ですが、4月19日に私の地元のおがわ温泉花和楽の湯さまが増床リニューアルされ、それにあわせた新しいパンフレット用の写真撮影のお仕事をいただくことができました。
カラー刷りのパンフレットは5月下旬の出来上がりになると思いますが、先に一色刷りの館内見取り図入りのチラシが出来上がりましたので、ご来館の機会がありましたらぜひお手にとってご覧いただけたらと思います。表側は全面、新しく完成した足湯で寛ぐ浴衣姿の女性のポートレートが掲載されています。夕暮れ時の撮影で、とても風情豊かな花和楽の湯の雰囲気をお伝えできたのではないかと思っています。デザインは、オープン当初から花和楽の湯のパンフレット、広告や館内サインなどを手がけてこられた、プリゼント・クリエイティブ社長の千葉さんです。
千葉さんと、その知人で花和楽の湯を開業プロデュースされた(株)アクトパス社長の望月さんへは、花和楽の湯社長の新田さんからオープンに先がけ紹介していただきました。このときの出会いは、私がフリーカメラマンとしての一歩を踏み出す大きなきっかけになりました。千葉さんからはその後も、東京や横浜などの企業さまの商品や店舗の撮影のお仕事を、度々いただいています。
学校アルバム関係でも、環境に大きな変化がありました。
学校アルバムの撮影や編集制作の仕事は、これまで伝統的に写真館の仕事でした。ある写真館が急な事情で学校関係の仕事が請けられなくなり近隣の写真館も忙しくて引継げないような場合など、取引している印刷会社が撮影から代行するケースもありましたが、それはあくまで緊急の備えに過ぎませんでした。印刷会社が写真館を通さず直接学校と取引するにしても、それは主に会社の周辺地域に限られていました。印刷のための写真原稿は従来ネガやプリントで入稿されていたため、それらの編集や整理まですべて印刷会社側で請け負うことはとてもできなかったからです。
ところが、撮影機材の急速なデジタル化で状況は一変しました。写真館にとっても重労働で負担になっていたネガやプリントの整理作業が不要になり、社員カメラマンが撮影に専念できるようになってきたのです。印刷会社もスキャニングの作業から開放されるようになりました。そのことから、学校側への営業活動、アルバム委員の生徒さんや顧問の先生との連絡、撮影、編集制作などの業務の分担について、写真館と印刷会社との間で見直しが進められる機運が高まってきました。
学校アルバム関係の私の直接のクライアントさまは今、越生町にある老舗の写真館、山口写真さまです。社長の山口さんは、私の母校である日本大学芸術学部写真学科の10年先輩で、若い頃は広告写真界や放送界で活躍され、写真館業界のコンテストでも上位入賞経験豊富な実力の持ち主です。実は、小川町へ越してきてからも長い間、失礼なことに私はそのようなことも知らずに過ごしていたのですが、何人かの方が私を山口さんに紹介してくださり、仕事のお手伝いもさせていただけるようになったのです。
山口写真さまでは入間北西部から比企南部にかけ、小学校から大学、専門学校まで数多くの学校アルバムの仕事を手がけられていますが、このたびその営業活動や編集制作がさいたま市にある老舗の学校アルバム印刷会社、(株)イシクラさまへ移管されることになりました。また、これまで山口写真の社員カメラマンとしてそのような複雑な仕事をほとんど一人で進行管理してこられたNさんも、6月からフリーカメラマンとして独立されることになりました。同時期、私のクライアントさまも山口写真さまから(株)イシクラさまへ変わることに決まっています。山口写真さまへは機材や車のレンタル料、連絡事務所の家賃などしか入らなくなりますが、これで人件費やアルバム制作に関する様々な負担が生じなくなることになります。それでも、山口さんやNさんからはこれからも撮影の上で公私ともどもご指導いただけるとのことなので、まだ経験の浅い私のような新人カメラマンにとっては心強い限りです。
今後の私の役割は、ほかのフリーの先輩カメラマンとともに、Nさんの補佐をすることです。担当する学校は当面今まで通りですが、この頃は県内でも後継者難や経営難から廃業したり、従業員の高齢化や人手不足で学校アルバムから撤退する写真館も少なくはなく、その仕事を引継ぐ場合も考えられるとのことです。背景には、急速な撮影機材のデジタル化に一部の写真館は設備投資を諦めてしまっているという事情もあるようです。
(株)イシクラさまでは、Nさんをはじめとする私たちのようなフリーカメラマンの組織に撮影や学校側との連絡を依頼するようなケースは初めての試みとのことです。この試みが軌道に乗れば、近い将来デジタル撮影や画像処理に精通したフリーカメラマンの組織が、学校アルバム撮影の担い手として普通になる時代が来るのかもしれません。それだけに今、正直なところ不安もありますが、私はこれまで以上に大きな責任を感じているところです。
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2007年01月23日
読者の皆さまへ 開設5周年を迎えて
ご愛読誠にありがとうございます
おかげさまで今日、最初のWEBサイト『比企の里だより』の開設から満5年、
『比企ライフネット』にタイトルを改めてから満2年を迎えることができました。
思えば開設以来、度重なるURL変更や編集方針の変更、サイト名の変更
など、一言で表せないほど幾多の変遷がありました。しかし、そうした中で
なお、5年前の初アップ以来、公開され続けているコンテンツがあります。
こちらです。
…けっこう、脱力系のサイトだったんですね、初めた頃は(^_^;ゞ
でも、力を抜くことで隠れていたパワーが活かされることも、
時にはあるのかも知れないなぁと思う、今日この頃です。。。
管理人よりこれまで当サイトをご訪問くださいました全ての読者の皆さまへ、
心からお礼を申し上げます。変わらぬご愛読を、誠にありがとうございます。
今後ともご指導、ご鞭撻をくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
管理人:Hiroki,Y.
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2007年01月05日
2007年 年頭所感 「ファミリーフォトエージェンシー」の実現を
「今はデジタルカメラが広まって、誰でもすぐ必要な写真はパソコンで作れるようになったから、プロの写真家さんも仕事が減って大変でしょう」
世間話のついでにそんな同情ともとれるようなことを、最近はときどきですが、尋ねられるようになりました。同業者の中には、
「これだから一般のお客さんは分かっていない。撮った写真を並べて比べればプロと素人との違いは歴然としているのに」
とこぼす方も、当然ですが少なくはありません。
ですが、プロであればこそ、こうしたお客さんからの指摘には、謙虚に耳を傾け考えてみるべきではないかと思うのです。
なぜ私たちは期待してもらえなくなったのかを。
写真の需要が減ることはありません。デジタル技術の進歩で印刷コストが安くなり、インターネットも普及したことから、写真が活用される機会は今後ますます増えていくでしょう。
飲食店を例にすると、店内メニューや折り込み広告に載せる、自慢の料理や店舗の写真がまず必要でしょう。店主がホームページやブログを運営していれば、更新用にもっとたくさんの写真が欲しくなります。
ところが、かなり多くの店主の方々が、
「プロに頼むと高くつくから、忙しくても自分で撮るよ」
と考えていらっしゃるようです。そのような話を聞くと兎角プロの側は、
「そんなに経営が苦しいのだろうか。お客さんが呼べるのにもったいない」
と考えがちです。しかしそこには、極めて重要な課題が浮彫りにされていることを、もっと強く認識しなければなりません。
「高くつく」と思われてしまうのはなぜでしょう。それは本当に予算が足りないせいなのでしょうか。
違いますよね。誰もが皆同じように思っているはずなんです。
せっかくお金を使うのだから、自分の意思で楽しく使いたい、と。
ならば、プロに大切なお店の撮影を頼むのだから、どんな人に依頼しようか、楽しみながら相手を選び納得してその仕事を任せたいと、店主の方々も本当は思っていらっしゃるはずなのです。
でもなぜ、その手段が無いのでしょう?
そこが最大の課題だと、私はこの頃思うようになりました。
メニューや広告などの制作を請負ってくれる業者はいろいろとあります。特定の業界を得意とする制作会社や広告代理店も少なくありません。ただ店主側にとっては、派遣されるカメラマンが結局は業者側のお仕着せになり、自分の店のイメージづくりに時間を割いて相談に乗ってもらえないのではないかという心配が残ってしまいます。
これは、カメラマンの技量だけで量れる問題ではありません。お店の写真に限らず、どんな用途の撮影でもセンスのことなど難しい相性の問題もありますから。もし近所のカメラ屋さんや印刷屋さんの紹介、個人のつてなどで良いパートナーを見つけることができるなら、それはお互いにとってかなりラッキーな出会いと言えるのかもしれません。
プロカメラマンの世界には昔から、フォトエージェンシーという幅広いサービスを担う業界の窓口があります。ただし、その事業のほとんどはマスメディアを対象としたもので、一般の個人客の私的な利用に適した営業内容ではありません。基本的にプロ同士の仲介業であり、そこで扱われる写真の多くは、主に新聞や雑誌など大量印刷物への掲載を目的としたものなのです。
話は急に変わりますが、スタジオアリスやスタジオマリオ、トム★ソーヤ、ピノキオといった子供向けの“ファミリー写真館”と呼ばれるサービスが相変わらず繁盛しているようですね。大企業が全国的にチェーン店を展開しており、進出された地域の個人経営の写真館からは、
「あんなのは写真館じゃない。貸し出しせずに写真を買わせる貸衣装屋だよ」
「たくさん撮ってお客さんに選ばせるなんて、素人カメラマンのすることだね」
などと、手厳しい批判を浴びせられる場面もしばしばです。商売敵ですから。
ここでまた本題にもどります。そんなファミリー写真館ですが、そこではお金を楽しみながらどう使うのか、主導権はあくまでもお客さんの側にありますよね。店主に案内されるままお決まりの記念写真しか撮ってもらえないような写真館では、お金の使い方も公共料金を事務的に払っているような味気ないものになってしまいます。今や生産者側だけでなく消費者側もクリエイターであり、エンターテナーでありたいのです。
近い将来、個人商店や中小企業からの撮影依頼、あるいは一般客の私的な利用をマーケットにしたフォトエージェンシーが実現するなら、私はファミリー写真館などのチェーン店を展開できるようなお客さんのニーズを上手につかめる企業に、その役を買って出て欲しいと思っています。すでに各地に営業網があり、地域にお住まいの方々、とくに若い世帯にブランドイメージが浸透しているというのは、単に子供向けの貸し衣装屋さんでは終わらないビジネスチャンスを開拓しているのも同然なのではないでしょうか。
また個人経営の写真館の中には、お客さんの年令やキャラクターに合わせ、その人たちが楽しめるような変化に富んだ撮影を叶えてくれる素敵なお店もたくさんあって、私もそのような写真館を実際に知っています。よりハイレベルな撮影を希望されるお客さんに、ファミリー写真館でそのような個人経営の写真館も紹介するサービスが始まれば、写真はもっともっと身近で楽しいものになるはずだと、私は思うのです。競うべきは個性や特色であって、無闇なシェア争いはお客さんを振り回し、疲れさせてしまうだけでしょう。誰のためにもならないと思います。
私がこのサイトを完全な商用目的にリニューアルし、写真撮影の仕事をお請けできるようにすることも考えられます。しかしながら、個人でできることには限界があります。
例えば結婚式の披露宴のスナップ撮影をお承りして、万が一直前になってノロウィルスやインフルエンザなどに私が感染してしまったら、大至急代理のカメラマンを手配しなければなりません。ですが、私の人脈だけではそのような急な事態にまで対応し切れない場合も考えられます。これではいけませんね。
だから地域社会に密着した、それでいて幅広い営業網やサービスのノウハウも兼ね備えたフォトエージェンシーの実現を、私は願うのです。
いっそのこと“ファミリーフォトエージェンシー”(仮称)と名付けてみましょうか。
私自身が起業するわけにもいきませんので、2007年はまず、具体的にどのような企業に創業のラブコールを送るか、候補者探しの第一歩を踏み出したいと思っています。
賛同していただける方のご意見やご協力も、心からお待ちしております。
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2007年01月01日
新年明けましておめでとうございます 2007年 元旦
*クリックで大きな画像が開きます(オリジナル画像のダウンロードはこちら)。
画題:『初冬の日光男体山』
埼玉県比企郡小川町東小川 自宅の窓から
2006年12月10日撮影
Camera:PENTAX K10D
Lens:PENTAX-FA☆ 400mmF5.6ED[IF]
アドビ「Photoshop Lightroom」ベータ4でRAW現像
謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
1年前のこの時期は体調を崩してしまい、
皆さまには本当にご心配、ご迷惑をおかけしてしまいました。
おかげ様でその後は病気もけがもなく、
家族ともども健康な毎日を過ごしております。
この冬は暖冬のようですが、いろいろな病気の流行が心配されています。
健康管理には一層気をつけて参りたいと思います。
本年もよろしくご支援、ご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
2007年 元 旦 管理人:Hiroki,Y.
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2006年12月31日
写真の今日まで(大晦日の夜に思ったこと)
音楽表現に関わっておられる方にお伺いします。
例えばピアノ。歴史のあるポピュラーな楽器ですが、世界中のメーカーが儲からなくなったからといって一斉に生産をやめたり、修理や調律をしてくれる業者がいなくなったりするような事態を、果して想像できるでしょうか? ピアニストにとって、代わりにキーボードか何か、ほかの楽器をこれからはお使いくださいと宣告されるようなものだと思うのですけど、もし本当にそのようなことになったらどうしますか?
美術表現に関わっておられる方にもお伺いします。
日本画や書画に欠かせない和紙。その代表的な原料である楮(こうぞ)の栽培や伐採があるとき突然、何らかの事情により国際条約で禁止されたとしたらどうでしょう?
写真表現に関わっている私たちにとってこの1年間は、決して大げさな話ではなく、そのような事態に等しい現実と向き合わされた1年でした。
「カメラ年鑑 2007」(日本カメラ社刊)が先ごろ出版され、書店で手に取った私は改めて思い知らされました。フィルムで写真を撮ることが当たり前だった時代は、2006年を最後に本当に終わってしまったんだな、と。この本は、日本国内の店頭で買うことのできるあらゆる写真用品を網羅したカタログで、カメラや交換レンズ類についてはほとんどすべての現行製品を知ることができるものです。あれほど身近な存在だった35mm判フィルムを使うカメラが、信じられないくらい激減してしまったことを、誌面は如実に物語っていました。
もちろん、新製品が全く無いわけでもないのですが、ごく安い手軽なものがほんの少しと、あとは趣味性の強い高価なもの、特殊な用途のものなどに種類は絞られてしまっています。
写真を専門に教える学校では、大掛かりな機材は借りられるものの、自前でレンズ交換のできる35mm判一眼レフカメラをそろえることが、半ば入学の際の必須条件になっていました。
私の学生時代は国内外にたくさんのメーカーがあり、誰もがみな思い思いに好きなカメラを選んで、課題作品の制作や実習に臨んだものです。
どのメーカーのどんなカメラを使うか、またどのフィルムをどう現像し、どんな印画紙にプリントするかといったことが、その人の作風や撮影の姿勢に物心両面で強く影響を与えていることが少なくなかったようです。
生産中止から間もないうちなら、まだ店頭に在庫があったり、中古市場に安くて程度の良いものが流通していることもあります。今はまだそうした余韻がいくらかは残っていますが、それも時間の問題。付属品の販売や修理、調整等、メーカーのアフターサービスもいずれは打ち切られてしまいます。
私の母校の今年度のカリキュラムを、公式サイトで調べてみました。デジタル写真に関する教科が以前に比べ目に留まるようになってきましたが、まだカリキュラム全体の体系の中に組み込まれるまでには至っていないようです。来年度もたぶん、大きな変化は見られないでしょう。
来春入学する学生の皆さんは、果たしてどんなカメラを探すのでしょう。また、学校の先生方はガイダンスでどのようなアドバイスをされるのでしょうか。
気がかりなのは機材だけではありません。フィルムや印画紙、現像薬品類も不自由なく調達できるか、そのことも気になります。何しろ私の学生時代でさえ、実習や課題の提出が近づくと、校内の売店はもちろん池袋や新宿の大きな店まで、それらが一時的にですが品切れになることもあったのですから。
誤解を招かないうちにお断りしておきますが、私が比較的早い段階からデジタルカメラでの撮影を始めたのは、決して将来を見越してそれが自分の仕事にプラスになるだろうと考えたからではありません。私が初めてデジタル一眼レフ、ニコンD1Hを購入したのは2001年夏の発売直後ですが、それはあくまで趣味に使うことが目的でした。当時はまだサラリーマンで、会社を辞めることなど夢にも思わず、業務で使う機会の増えたパソコンの勉強にもちょうど良いと考えたからでした。社会人になってからはすっかり写真から遠ざかっていたのですが、パソコンを覚えコンパクトデジカメでフィルム代や現像代を気にせず写真が撮れるようになったことから、忘れかけていた撮影の喜びをもう一度味わってみたくなったのです。
最近は、私がいただく撮影の仕事もデジタルカメラによるものがほとんどになりました。ですが、写真表現の手法としてそれを見た場合、戸惑いがないわけではありません。その発表形態がプリントでもスクリーンやディスプレイ上での再生でも、カメラが捕えることのできる色彩や明暗の諧調を、どの関連機材もまだ十分引き出せるレベルにまで技術的に達していないからです。
どのような分野でもそうですが、学習のプロセスというのは先生から生徒へ、先輩から後輩へと受け継がれながら発達し、伝統ある貴重な共有財産になっていくものだと思います。「伝統は壊されるためにある」という言葉もありますが、それは絶えず創造し続けられるものだという意味の裏返しでもあります。
写真の学習プロセスが今、必ずしも崩壊してしまったとは思いません。しかし2007年からはいよいよ、かつてないような混迷を極める時代に入っていくように、私には思えるのです。
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2006年12月24日
読者の皆さまへ 「みてみてぶろぐ」のテスト運用を始めました
*本日よりアスカネット「みてみてぶろぐ」のテスト運用を始めました。
タイトルはすべて仮称です(テストなので未発表の画像はありません)。
「むさしの散歩」:http://www.mitemiteblog.jp/sanpo/
「むさしの里山人」:http://www.mitemiteblog.jp/satoyamajin/
「関東甲信越写真の旅」:http://www.mitemiteblog.jp/trip/
「比企の里だより」:http://www.mitemiteblog.jp/furusato/
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2006年08月01日
読者の皆さまへ 残暑お見舞い申し上げます
早いものでもう8月ですね。
関東はおととい、ようやく梅雨明けを迎えました。
皆さま、いかがお過ごしですか。
蝉時雨が近所中の林の中から聞こえてきます。
残暑お見舞い申し上げます。
私は去年のこの時期、暑さに負けて体調を崩してしまいました。それがきっかけでリンパ節炎を患い、例えようの無い疲労感に襲われ、年末年始を挟んで仕事を休まなければならなくなってしまいました。一時はリンパ腫も疑われ、組織検査のため初めて手術を経験したり(日帰りで済みましたが…(^_^;))。
この夏はそんなことのないよう、睡眠や食生活に気を配り、胃腸を冷やさないよう注意しながら過ごしています。
さて、すっかり更新が滞りがちになってしまいました。
この春から、以前は多忙期だけのお手伝いだった学校アルバム関係の撮影をレギュラーでお引き受けすることになり、忙しい日々を送っています。時代の趨勢で撮影もいよいよデジタルになり、取材後はデータ整理のため、私のパソコンもフル稼働を続けています。
今は各校とも夏休みに入ったので、新学期までは幾分ゆっくりできそうです。
リニューアルの方針も模索しなければならないのですが、焦らずマイペースでやっていこうと思っています。
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2006年06月04日
読者の皆さまへ 「webアルバム(pipipiga)」試験導入のお知らせ
リニューアルの試みの一環として
本日より、PHPスクリプト「webアルバム(pipipiga)」による新しい写真ライブラリの公開動作試験を開始しました。現在着手中のリニューアルに活用できるか、参考にしたいと思います。
「pipipiga」は「NiconicoPHP」にて配布中です。
やっと出会った期待の写真公開用WEBツール
5月28日付記事で「2年ほど前からブログツールをネット上での写真公開に応用していますが、願わくば写真専用としてより進化したWEBツールの登場に期待したいというのが本当の気持ちです」と書いた私ですが、その後根気強くあらゆる検索サイトを探したところ、やっと期待のツールに出会うことができました。サーバーインストール型のPHPスクリプトで、「webアルバム(pipipiga)」といいます。
PHPver.4.1.0以上が利用可能なサーバーに設置でき、デザイン(スキン)も様々なバリエーションが選べるにもかかわらず構成は至ってシンプルです。掲示板より設置は簡単かもしれません。
画像ファイルのアップロードやキャプションログのバックアップにはFTPソフトを使うことが前提ですが、そのための機能を備えたサーバーなら、外出先でブラウザ上から更新することもできます。
試しにさくらのレンタルサーバ(PHPはスタンダードプラン以上で利用可)へ設置してみたところ、動作はなかなか快適です。
▽「pipipiga」の管理編集画面(上段:表紙用、下段:各ページ用 )
画像が各ページごとにサムネイル表示され、使いやすくまとまっています。
*クリックで100%大の画像が開きます。
2005年12月22日に配布開始
商用利用もできる最新鋭の無料スクリプト
「webアルバム(pipipiga)」は一見して完成度が高く、企業がユーザーからの要望を取り入れながら開発したものだという印象も受けますが、配布開始は2005年12月22日とごく最近です。
しかも料金は無料。商用利用ができるなど利用に関しても制限はほとんどありません(ただし無保証)。
スクリプトの著作者や配布元である「NiconicoPHP」の管理運営者については表記がなく、匿名の有志が半ばボランティアで開発しているようです。
私がフォトハイウェイジャパンのオンラインアルバムで初めて写真の公開を始めてから、この6月でちょうど5年になります。その頃からずっと、同じようなシステムのアルバムを自分で管理運営できたら良いのに、と思い続けてきました。「pipipiga」は正にそのような願望を叶えてくれるツールなのではないかと感じています。
WEBサイト運営に限らず、何ごとにも困難はつきものですが、いくら創意工夫を凝らしても「これがないと始まらない」、と言えるものはあると思います。努力を徒労に終わらせないために、従来の手段の可能性と限界とを見極め、新しい手段の登場を信じて待つことも、ときには必要かもしれません。
作者不詳の「pipipiga」が将来にわたり信頼できるツールであり続けるかどうかは未知数ですが、この種のスクリプトの普及が写真のWEB公開の手段に1つの転機をもたらすことは確かでしょう。
今後の発展に期待したいと思います。
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2006年04月02日
読者の皆さまへ リニューアル計画見直しのお知らせ
光ブロードバンド開通!
ネット環境改善を受け、大幅リニューアルに着手します
いつもご愛読くださり、誠にありがとうございます。
先月1日付でお知らせした当サイト「比企ライフネット」のリニューアル計画についてですが、この度3月末完了の計画を見直すことにいたしましたので、ここにお知らせ申し上げます。
当初はトップページのブログ化など、部分的なリニューアルに止める予定でしたが、この機会にサイト構成を根本から見直し、全体を大幅リニューアルすることにいたしました。
見直しの背景として、私が住んでいる地域のネット環境が改善され、画像など大きなデータが瞬時に大量アップできるようになったことが挙げられます。
以前からブログ「小川町ライフ」でお伝えしてきましたが、私の地元では昨年、東小川住民有志による光ブロードバンド誘致運動を展開し、その甲斐もあってこの春から「KDDI-TEPCO光キャンペーンプラン」が利用できるようになりました。また、この刺激を受けてなのか、競争相手であるNTTの「Bフレッツ」もサービスを開始し、東小川は名実ともに、比企郡市でも屈指のブロードバンド先進地域になりました。
この光ブロードバンド誘致運動の詳細については、「東小川BB誘致の会」と、その運営団体である「小川町IT推進会」の公式サイトをご覧ください。
なお、誘致運動の様子は「小川町ライフ」の2005年8月10日及び22日付記事でお伝えしています。
リニューアルの今後の見通しとお願い
私も先月から「KDDI-TEPCO光キャンペーンプラン」の利用を開始しましたが、これまで使っていたISDNとは別世界です。パソコンスペックにもよりますが、LANコード接続で上り、下りとも実測50Mbps以上の速度は得られるようです。
当サイトのファイル総量はすでに400MBに達しており、これまでのISDNのようなナローバンド環境の場合、大幅リニューアルは諦めざるを得ない状況にあったのですが、この速さならもう何の不自由もありません。
今後の見通しについてですが、具体的計画は一切白紙の状態です。リニューアルと言っても実際は新サイト構築に近いものになるので、作業は相当長期に及ぶことになりそうです。
この間、予告なく既存のコンテンツの公開を中止するなどご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、その際は何とぞご容赦ください。
また、サイト名やURLの変更などもあり得ますので、当サイトを「お気に入り」や「ブックマーク」、「リンク集」などに登録してくださっている方は、おそれいりますが、リンクは必ずトップページ(http://hiki-life.net/)へ貼ってくださいますよう、お願い申し上げます。
以降、重要事項はトップページにてお知らせして参りますので、よろしくお願い申し上げます。
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2006年03月01日
読者の皆さまへ 「比企ライフネット」をリニューアルします
トップページもブログに!
3月1日から、当サイト「比企ライフネット」のリニューアルを開始しました。
今回のリニューアル最大の目的は、トップページへのブログシステムの導入と、各ブログの年別バックナンバーの編集です。作業完了は3月末ごろの予定ですが、これにより比企全域の情報検索、収集、発信に広く活用できるサイトの実現が期待できると思います。特に、自然環境豊かなこの地方ならではのレクリエーション情報の収集、発信には力を入れて行きたいと考えています。
各ブログとも年別編集になりました
これまで運営中のブログ「小川町ライフ」と「比企の里ブログ」については、すでに2006年3月を区切りとし、年別バックナンバーの編集を完了しました。両ブログとも情報発信の役割はトップページのブログへ譲り、今後「小川町ライフ」は個人ブログとして、また「比企の里ブログ」はタイトルを再度「比企の里から」に改め、比企近隣の魅力をお届けするフォトブログとして再出発いたします。
年別バックナンバーを含む、各ブログのURLは次の通りです。
(※記事ページのURLは変更を避け、リンク切れ防止に配慮しています。)
・最新ブログ(2006年3月~)
「小川町ライフ '06」 http://hiki-life.net/life/
「比企の里から '06」 http://hiki-life.net/sato/
・年別バックナンバー(2004年8月~2006年2月分)
「小川町ライフ '04-'06」 http://hiki-life.net/life/0408/
「比企の里から '04-'06」 http://hiki-life.net/sato/0408/
△「比企の里ブログ」改め(旧「比企の里だより(ブログ版)」)
なお、次の旧URLでのページ公開も当分の間継続しますが、その後はリンク切れが生じますのでご注意ください。
・年別バックナンバー(2004年8月~2006年2月分)
「小川町ライフ '04-'06」 http://ogawa.hiki-life.net/
「比企の里から '04-'06」 http://sato.hiki-life.net/
これからの「比企ライフネット」に、どうぞご期待ください。
管理人:ヒロキ
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